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純愛

彼氏が童貞卒業したらセックスレスに!?

絵里はとてもイライラしていた。彼氏の祐介がうじうじとしているからだ。
「ねえ、シようよ」
「いや、明日早いから……」
そう言って、まだ20時なのに床に入ってしまう。
絵里は「ねえ」と言いながら祐介の上に跨って、揺する。
「初めてシてから大分経ってるじゃん。どうして、シてくれないの?」
そこまで言って、もしかして自分に何か非があって祐介が失望してしまったのではないかと思った。
「……ごめん」
急に謝るので、祐介は驚いて上体を起こす。
「私が何かしたか、何かあったから、私とシたくないんでしょ」
「そんなことない!」
急に大声を出された。びくっと肩が跳ねる。こんなに大きな声の祐介は初めてだ。
「その、悪かった。全部俺が悪いんだ」
「なんで?」
「初めてのとき、女の絵里より先にイったから……」
きょとんとした顔で祐介に跨る絵里。それがどうかしたのか。
別に祐介がイった後、追いかけるように絵里も達した。それのどこがおかしいのか。
「俺、絵里が初めてだったから、女より先にイくなんて早漏なんじゃないかって」
そんなことを気にしていたのかと絵里はため息を吐いた。
「別に普通だよ。早漏じゃない」
「本当か?」
祐介はウサギのようなつぶらな瞳で絵里を見る。
「ほんとほんと」
絵里は祐介の顔に自分の唇を近づけ、ちゅっちゅっと顔中にキスの雨を降らす。そして、耳にもキスをすると、吐息混じりに呟く。
「シよ?」

服を脱がせ合いながら、唇を合わせる。顔が離れたりくっついたりするので、歯がカチカチと当たる音がする。キスとしては失敗だが、2人にはそれでも興奮した。
「俺、片手でブラのホック外してみたい」
祐介のお願いに「いいよ」と首に抱き着いた。
祐介は絵里のピンク色のランジェリーのホックを外そうとするが、なかなか外れない。
その間、絵里は目の前にある祐介のデコルテに口づけをしていた。祐介からは男性用ボディソープ独特の爽やかな香りがした。
ぷつっとようやく外すと、絵里は腕からランジェリーを取った。
祐介の目の前には、男性の手に収まるサイズの胸が現れた。形がよく、手で触れば弾力が良い。
その頂はくすんでいない綺麗な鴇色だ。祐介は胸を揉みながら、その頂へそっと触れた。柔らかいそこはくにくにと触っていくうちに硬くとがってくる。硬い頂は感度も良くなるので、絵里は声を上げた。
「ぁ……」
「俺もっと絵里の声聞きたい」
「じゃあ、もっと激しくして」
絵里はゴツゴツとした祐介の手を自分の秘所へ持っていく。
祐介が唾をごくりと飲み込む。
祐介はそっと絵里の割れ目に触れた。
「はあん……」
息と嬌声の間の声が漏れ出る。
ぬるりとした絵里の秘所はもう準備万端だった。
「なあ、もう入れていいか?」
「まだちょっと指で慣らして欲しいな」
ああ、と言って、つぷりと指を入れる祐介。確かにまだナカは狭く祐介のモノを入れられる状態ではない。
「ここか?」
「あっ、うんっ!」
快感でぶるりと絵里の体が震える。それに気をよくした祐介は指をぐるりと回転させた。
「あん! あ、いいよぉ……」
絵里のナカからトロトロと愛液が漏れ出る。そろそろいい頃合いだろう。
祐介は自分の立ち上がったモノを絵里にあてがう。
「入れていいか?」
「先に割れ目にスリスリすると、愛液が付着して滑りやすくなるよ」
「なるほど」
初めてのときは急に入れてしまったので、今回はペニスを秘所に擦り付ける。
「はあ」
「はあ」
2人から一斉に息が漏れる。
「熱いな」
「祐介のも」
そろそろいいだろうと祐介は絵里のナカへ入っていくことにした。
前回で絵里の体が祐介に馴染んだのか、今回はするすると入って行った。
「痛くないか?」
「全然」
絵里は脚を祐介の腰に絡める。
ゆっくりと律動を開始した。パンパンと部屋に腰を打ち付ける音が聞こえる。
「あっ、ぁっ! んん!」
「はあ、やべえ。絵里のナカ最高だよ」
お互いに汗まみれになりながら体をくっつけた。先ほどのボディソープの香りではなく、男の匂いがする。
「あっ、あっ、イくかも!」
「俺もッ!」
絵里はカラダを震わせて、絶頂に達した。
少し遅れて、祐介が急いでナカから抜いて腹の上に出した。
「はあっ、はあっ、大丈夫か絵里」
「うん……」
ぐったりとしている絵里は額に汗を浮かべながら笑った。
「良かったぁ」
「セックスが?」
祐介の言葉に絵里が彼の膝を叩く。
「違う! 祐介がまたシてくれたこと」
「ごめん、俺全然知識ないからさ。もし、また間違ったことがあったら教えてくれ」
「では、今日の授業を続けましょう」
絵里は祐介お押し倒して、馬乗りになった。
「もっといっぱい教えてあげる」

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たきがわまこと

シナリオライターです。主に官能小説を書いています。

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