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マッチングアプリ

アプリのプロフィールに騙されてヤラれた

「あっ!…いや」

「いやじゃないじゃん。体は喜んでるよ」

私は橘結羽(たちばなゆう)。

ごくごくふつうのOLをやっている。

最近はマッチングアプリにはまっている。

彼氏はもう1年半くらいいない。

特に彼氏がすごくほしいってわけじゃないけど、何にしても“選べる”という行為に沼ってしまっている。

そうは言ってもまだマッチングしたことも会ったこともない。

だってなんだか怖いじゃん。

ネットの向こうはどんなひとがいるのかわからないし。

それでも男性のプロフィールを眺めるのはやめられない。

「どう?マッチングアプリ」

ランチタイムに同期の真美子に聞かれる。

「うーん、まだ“会いたい!”っていう人には巡り合えてないかも」

「へぇ、意外と理想高い?」

「もう!そんなんじゃないってば」

「ごめんごめん。でも前彼は若かったからね…」

そう、元カレとの思い出はろくでもない。

若いからってわけじゃないんだろうけど、とにかくヤりまくる。

デートといえば“ヤル”ってことだった。

セックスだけじゃないデートもしたいなぁ。

「次は年上の真摯な人と出会えるといいねぇ」

真奈美にそう言われた。

“年上の真摯な人”かぁ。

「ただいまぁ」

誰もいない部屋に向かってそういう。

はぁ、疲れた。

とりあえずお風呂入ってさっぱりしよう。

汗と一緒に1日の疲れも洗い流す。

湯上りは冷蔵庫に向かって一直線。

冷たいビールと作り置きしておいたつまみを温めてソファーに座る。

ぷしゅ!

缶ビールを開けて一口喉に流し込む。

「はぁ」

一息つきながらテレビをつけると恋愛ドラマをやっている。

あ~あいいなぁ。

やっぱりちょっと人肌恋しくはある。

私だって別に普通に彼氏は欲しい。

セックスだって嫌いなわけじゃない。

でもどこでもどんな状況でもいいわけじゃない。

二人きりで愛を確かめ合う行為なんじゃないの?

でもそれって、ちょっと夢見がちなのかな。

何となくスマホを手に取ってアプリを開く。

確かに魅力的な人もいる。

でも、同じ年や年齢が下の子は何となく信用できない。

「年上かぁ」

今まで対象としたことないなぁ。

今まで対象にしていなかった5歳以上年上のプロフィールを探す。

…あ。

この人いいなぁ。

『ゆうた』さん。

『映画を見たり楽しくおしゃべりができる女性を探しています』か。

『趣味:盆栽』だって。(笑)

見た目も悪くないかも…。

初めて自分からメッセージを送る。

一日たって返事が来た。

メッセージから感じる雰囲気もおだやかな雰囲気。

まぁ、“紳士的なおじさま”ってかんじかな。

こんな人との恋愛もいいかも。

なんだかんだ一か月くらいメッセージのやり取りが続いた。

お互いの都合があったタイミングで会うことになった。

待ち合わせ場所には先についてしまった。

ちょっと早すぎたかな?

ゆうたさんは待ち合わせの5分前に現れた。

「橘さんですよね?ごめんなさい待たせちゃって」

「い、いえ、私こそ早くついちゃって…」

そう言いながらゆうたさんを見た私は少し固まってしまう。

なんかプロフィールの写真よりちゃらくない?

でも、その笑顔はメッセージで話していた柔らかな雰囲気そのまんまな気がして、それ以上に久しぶりのデートに胸を躍らせてしまった。

早速お互いが気になっていた映画を見に行くことにする。

なんかじろじろ見られてる気がする。

もしかして服装変かなぁ。

七分袖のミモレ丈ワンピースにサマーニットのカーディガンを羽織った。

子供っぽくならないように考えたんだけどなぁ。

「暑くないですか?上着脱いでもいいですよ」

「大丈夫です。ありがとうございます。」

そうか、そういうこと気にしてくれてたのか。

変じゃないみたいで安心する。

「映画館○○市のほうがすいてるんで車で向かっていいですか?」

そう言って車のキーを見せてくる。

「…あ、はい」

近くの映画館でもよかったのに。

でも○○市も車なら10分くらいだし、すいているほうがゆっくり見れるか。

そう思ってゆうたさんの車へ向かう。

「どうぞ」

助手席を開けてくれるゆうたさん。

「ありがとうございます。」

そう言って車に乗り込む。
車までの道中でも気になったけど、距離が近くてゆうたさんの腕や手が当たってしまう。

車に乗り込んだときは私の腰に軽く手を添えてくれたし、悪い気はしないけど初対面だしちょっと気になってしまう。

もしかしたらもともと距離感近い人なのかもしれないし、エスコートが上手なだけなのかもって思うと何も言えない…。

運転席に乗ったゆうたさんは腕まくりをしていた。

筋肉質の日焼けした肌は、とても男らしくはある。

車内も少しいい香りがする。

その香りにいい意味で酔ってしまいそう。

「ほんと暑かったら脱いでね」

何だろう。

やけに脱がせたいって感じが伝わってくる。

「大丈夫です。それより映画楽しみですね」

「あぁ、そうですね」

「ゆうたさんはよく○○市の映画館よく行くんですか?」

「まぁ」

『お話がしたい』なんてプロフィールに書かれてたから話をふってみるけど反応が薄い。

運転に集中している?それとも私の話つまらないかな?

あたりさわりのない話題だと思ったのに…。

「今日の服装は気に入ってます?」

「え?」

唐突に聞かれて驚く。

やっぱりセンスなかったかな?

「…あ、はい…まぁ」

映画に行くんだからヒールがあっても問題ないと思ったし、上品さも取り入れたつもりだけど…。

「あんまり色気がない服ですね」

「え?」

思ってもみない言葉にまたまた驚く。

「まだ若いんだしあんまり肌も見せないなんてもったいないじゃないですか?」

「は?」

「バストも結構ありそうなのにカーディガン羽織ってたらもったいないですよ」

もったいないもったいないって何なの?

そう思っていたら運転席からすっとゆうたさんの腕が伸びてきて—

「きゃ!」

素早くワンピースの生地をつかんで太ももまでめくられる。

「色白だしスタイルもいいのに」

そう言いながらゆうたさんはハンドルを切る。

え?

○○市はここをまっすぐなのに…。

交差点を曲がるとすぐにホテルが見えた。

「でもさ、隠されたら見たくなるよね」

紳士的なゆうたさんの横顔を怖いと感じた。

郊外のホテルの駐車場に車は吸い込まれた。

駐車場直結のラブホ。

「あ、あのゆうたさん…映画は…。」

そう呟くのがやっとだった。

ゆうたさんは素早く運転席を降りて助手席のドアを開けた。

「映画なんて言ってる場合じゃないよ、ほら」

そう言って自分の股間を私に見せる。
少しゆとりのあるズボンのそこは、中から大きくそそり立っているであろうモノで押し上げられていた。

嘘…。

「これ、橘さんのせいだからとりあえずここで…」

そう言いながら私の手首をつかんで車から降ろすと、前にある扉を開けて引きずるように私をホテルの部屋に連れていく。

どさっ!

扉がロックされてベッドに投げ出される。

ピンクのかわいらしいベッドの真ん中で体を半分起こしてゆうたさんを見ると、すでにシャツを脱いで、ズボンに手をかけている。

「シャワーはいいよね?」

そう言われてもまだ反応できない。

あまりの出来事に一連の流れの中で取り残されたように動けないでいた。

全裸になったゆうたさんをじっと見つめてしまう。

そのままこちらに向かって来るゆうたさんにハッと我に返る。

手首をつかまれる。

「い、いや!」

わずかに抵抗する。

「いやじゃないでしょ?俺のことこんなにしておいて」

つかまれた手が彼のモノに導かれてそれに触れる。

ドクン!

私が触れた瞬間に波打つソレ。

「だ、だってお話ししたいって!映画好きだって!ぼ、盆栽は!」

「はぁ、まじで女ってそういう“プラトニックです”みたいな言葉好きだよな」

ゆうたさんはガウンのひもで私の手首を縛りながらため息交じりに言う。

「だいたいさぁ、マッチングアプリで知り合ったいい大人の男女がさ、セックス目的じゃないわけないじゃん」

え?

「どうせ“彼氏と別れて心寂しい”なんて言ったって、結局“欲求不満であそこが渇いちゃいそう”って言えないから言い訳にしてるだけでしょ?」

そんな…。

少し涙が滲みそうになる。

「こんな清楚な服装しやがって。まぁパンツスタイルじゃないのはギリギリ合格ってとこかな」

そう言いながらゆうたさんはワンピースの裾を思いっきりめくる。

下着を見てにやりとする。

「ほら見ろ、こんなかわいい下着着て。やっぱ下心あるんじゃん」

「ち、違うこれはたまたま…」

ほんとにそんな気はないのに…。

そのままワンピースを上までまくり上げられる。

「うわ、顔の割にでかいね」

そう言いながらじっとりと私の胸に舌を這わせる。

ぴくん!

なんでだろう?いやなのに体が敏感になってる。

恥ずかしくて顔が赤くなる。

「おぉいい反応」

ゆうたさんは嬉しそうだ。

「いや…」

「いやじゃなくない?さっき車の中の香水嗅いでるからむちゃくちゃ気持ちよくない?」

え?

「いい匂いがしたでしょ?あれ興奮剤入ってるんだよね?」

嘘…。そんなの一般の人が使えるの?

「結構普通に売ってるんだよ」

私の気持ちを見透かすようにゆうたさんが答える。

「あぁいいね。乳首すげー主張してきてる。」

ピン!とはじかれて

「あん!」なまめかしい声が漏れてしまう。

「ほら足開いて」

膝から太ももを割るように手を這わせてくる。

抵抗しようにもやっぱり男の人の手の力は強い。

がッと開かれて下着をはぎ取られる。

「おぉいい眺めだね」

ゆうたさんが私の蜜口をじっと見ているのがわかる。

足を閉じたくてもゆうたさんが足の間にいるからそれもできない。

そのまま上に上がってきて私の顔の前にゆうたさんの顔が来る。

こんなことするとは思えないほど穏やかで素敵な顔面。

卑怯な手なんか使わなくても彼とやりたいと思う女性も少なくないだろうに…。

「そんな顔されたら俺のムスコはギンギンになっちゃうよ」

太ももに熱いものが当たって、そこから先走りらしき雫が私の肌を濡らす。

ゆうたさんはにっこり笑ってからゆっくりと私の唇を奪う。

無理やりに唇を割って無遠慮にゆうたさんの舌が口内をまさぐる。

「ふっ…んッ…」

脳がしびれるようなキス。

やっぱり年上の男性だと思い知らされる。

場数が違うんだろう。

キスはほんとにうまいと感じる。

「気持ちいいの?」

…。

何も答えなかったけど、きっと私の表情が物語ってしまっているだろう。

「おっぱいもかわいがってほしい?」

ふるふると首を横に振るけど

「あぁ、ゆうちゃんに断る権利ないから」

優しく否定される。

「あぁプルンプルンしてるね。やっぱりもったいないね。もっとアピールした服装じゃなきゃダメじゃない」

じゅるじゅると私の乳房にしゃぶりつく。

「…ん!…はぁ」

我慢しててもその舌遣いと指遣いで体は反応してしまう。

しばらく胸を責められた後

「もうこっちが我慢できなくなってるんじゃない?」

と言って私の足の間に手を伸ばしてくる。

その指先が私の花芯に触れたとたん“ぴくん!”と体が跳ねる。

「あぁもぉ溶けちゃってるじゃん。こんなにあふれさせて」

“可愛いね”と言わんばかりに私の頭をなでてくれる。

「挿入(い)れてほしくなったら『挿入れてください』っていいな」

そう言いながら指で私の中をこねくり回す。

ゆうたさんの指は時折いいところに当たってそのたびに声が漏れてしまう。

「はぁ…あん…ん…」

わかってる。

ゆうたさんは私のスポットをわざと外したりあてたりしている。

「まだ我慢できるの?」
なんて聞かれているし…。

もう、ほんとに狂おしい…。

「まだいいの?このままじゃ指でイっちゃうよ?」

そ、それはいや。

もっと気持ちよくなりたい。

でも自分から言うのは恥ずかしい。

多分興奮剤のせい…。

そう言い訳しながら小さくつぶやく。

「い、挿入(い)れて…ください…」

「え?もっとちゃんと言わないと」

ゆうたさんは中の指をさらに激しく動かす。

本数も増えた。

「ほら!早く!言って!」

そう急かされて私もはじかれたように

「挿入(い)れてぇぇぇ!」

と叫ぶ。

それを聞いてゆうたさんはにやりと笑う。

「覚悟しろよ」

その言葉とともに、ずぶ!っと極太の熱が突っ込まれる。

「はぁっ!」

背中がのけぞっても逃せない快感。

入った瞬間から、ゆうたさんの腰は驚くほどの速さと力で私を貫く。

「あぁ…あぁん…あ…はぁ」

もう声をもらすことしかできない。

悔しい。

だってこんなはずじゃなかった。

セックスから離れたくて年上の男の人を選んだのに、その腰の動きは巧みでみだらで激しくて翻弄されてしまう。

「あぁん。ねぇもう…イク…」

「いい子だねぇ」

ゆうたさんに優しく頭を撫でられる。

「あぁ!あぁっぁぁ!ああん!」

恥骨にまで当たるほど激しく出し入れされながら絶頂を迎えた。

ゆっくりグラインドするゆうたさん。

「あん…。もう抜いてぇ」

そう懇願するも

「俺、まだいかないから」

と言われ再び動きを速めるゆうたさん。

「いやぁん…」

敏感な体はすぐに彼の律動に揺り動かされその気になる。

そうやってそのあと何度も何度も上り詰めては果てさせられた。

永遠に繰り返される快楽に私はどんどん溺れてしまう。

…騙された。

そう思うのに、もうゆうたさんとつながっていることをやめられないことに私は気付き始めていた。

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うさはな

お目に留まりましたら幸いです!色んなジャンル書いていきます~✨

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