0
美少年たちの秘め事
「カグヤだってさあ、ここでこんなことしちゃだめだってわかってるのにねえ」
ルイがくすくすと笑いながら、床に座り込んでいる僕の頭を優しく撫でてくる。まだルイのちんぽは射精してないのに口から抜かれそうになって、慌てて手を使って引き止める。掃除の時間が始まるまであと10分。これくらいあればちゃんとイかせられる自信がある。ここでやめちゃうなんてもったいない。
「なに、まだやってくれるの?」
「イかせたい、ルイのちんぽ、苦しそうだから……」
「ちょっと舐めるだけでいいって言ったのに、ねえ」
またくすくす笑ってる。金色に近い茶髪にはゆるいパーマがかかっていて、白い肌に似合っている。自分も白いとは言われる方だけど、初めて並んだ時ルイの方が白くってびっくりしたのをよく覚えている。
このくすくすって笑い方、すごく楽しそうなのになぜだか聞くとぞくぞくする。いつもえっちなことが始まる時とかしてる時にこうやって笑うから、この笑いはえっちなものなんだって頭が錯覚してるのかもしれない。
ルイとこういう関係になってもうすぐ3ヶ月が経つ。僕たちは同じ高校の1年生で、たまたま入った放送委員会で知り合った。
くじ引きで勝手にペアと曜日を決められ、僕とルイは毎週水曜の昼休みを一緒に過ごすようになった。お昼の放送を流して、ご飯を食べて、それからこういったやらしいことをする。付き合っているかもわからない。ただ、2人きりの教室でいやらしいことをしているという罪を共有する感覚がたまらなくて、3ヶ月経った今もやめられずにいる。
もう一度ルイのちんぽを口に含み、カリ首のあたりを舌で丁寧に舐めていく。この感覚が忘れられなくて、アイスとかバナナみたいに棒状のものを食べるたびに思い出してしまっているのは内緒だ。血管がさっきよりも浮き出てきていて、どくどくと血が流れているのを感じる。ちゃんと僕の愛撫で興奮してくれてるの、こんなにも嬉しいことはない。
「んぐ……ッ」
優しく撫でているだけだったルイの右手が軽く頭を押してきて、思わず苦しそうな声が漏れてしまう。もっと奥まで咥えてくれと、口ではなくこうやって手の動きだけで教えられることがある。先端のつるつるした部分が喉奥に当たりびっくりして口から離れそうになるのを堪えながら、喉をぐっと締めて刺激していく。ちんぽが喉を突くように口の中でびくびくと震え、その動きから気持ちがいいことを察し、唾液を垂れ流す。根元のあたりに垂れた唾液を潤滑剤にし、手で上下に擦っていく。
「ぁあ……ほんとに上手くなったね、カグヤ」
そうだ、もう何回やったと思ってるの?なんて、咥えているから何も言えない。限界が近いのかさっきよりも強めに頭を押され、吸引力を強めながらぐぽぐぽと口を動かしていく。ときどきぱんぱんに張り詰めている玉も優しく触ると、より嬉しそうな声を上げてくれておもしろい。
「出る……っ!」
びゅくびゅくと口の中に濃い精液が流し込まれる。少しも溢さないように飲み込んでから、もう一度ちんぽに吸い付く。少しだけでてきた残りの精液も丁寧に吸い込み、ゆっくりと口を離す。
「今日もありがとね、カグヤ」
そろそろ掃除が始まる時間。持ってきている汗拭きシートで手やちんぽをささっと拭き、僕たちは何事もなかったかのように一緒に教室を出ていく。扉の隙間が少しだけ開いていたことにも気がつくことなく。
***
「カグヤ、ちょっといい?」
帰りのホームルームが終わり教室を出ようとした時、あまり話したことのなかったクラスメイトのツキに呼び止められた。ツキは彫刻みたいに彫りが深くて、よくクラスの女子に告白されているのを見かける。相談事があるけど人前ではできないから、と隣の空き教室に移動をした。
「これなんだけど……」
スマホの画面を見せられてすぐ、僕は声を上げそうになった。そこには放送室でルイのちんぽに奉仕している僕が映っており、タップするとそれは動き始めた。
「なんで……これ」
「なんか音するなと思ってさ、ちょっと開けてみたらこれだよ。こんなことしてるって先生にバレたらどうなるんだろうなー」
ちらりと顔を見ると、ツキはなぜだかわくわくした顔をしていた。喉がぐっと締まって息苦しくなる。それでも僕は泣きそうになるのを堪えて口にした。
「お願い、誰にも言わないで……」
「こいつと付き合ってんの?」
この質問でだいたいを理解した。きっとツキは僕のことが好きで、ここで同じようなことをさせられるのだろう。まあいい、フェラなんて一瞬で終わるからそれで黙っててくれるならいくらだってやってやる。
「ただの、セフレ、みたいな……」
「じゃあさ、こいつここに呼んでくれない?」
「え?」
写真を拡大し、自分のちんぽを舐められてうっとりした表情を浮かべているルイを見せてくる。
「ふたりで目の前でヤってるの見せてよ」
「なんでそんな……」
「こいつのこともお前のことも顔が好きだから」
予想外の頼みすぎて、しばらく言葉が出てこずぼーっとしてしまった。ほぼ面識のないクラスメイトの前で性行為するのも嫌だけど、ばら撒かれるのはもっと嫌だ。少しずつ言葉が頭に浮かんでくる。ツキにだけバレるのなら、まだいいのかも。あとはルイが許してくれるかどうかだけど、それは本人に聞かないとわからないことだ。とりあえず呼ぶしかない。
「……わかった」
ラインで連絡するとルイはまだ校内にいて、すぐに教室まで来てくれた。ツキから話を聞いたルイは想像していたよりも冷静で、それどころか驚くようなことを言ってきた。
「その画像送ってもらっていい?」
「え?」
「ええっ?」
僕の声とツキの声が重なる。
「このカグヤ、めちゃくちゃいい横顔じゃん」
「まあ、確かに」
「それにえろいことやってる自分の姿見てたらむらむらしてきたし」
「る、ルイ……?」
だめだ、ここにはまともなのが僕しかいないらい。いや僕もまともではないのか。水曜日だけ同じ委員会の子と性的な行為をする僕と、性的な行為の写真を撮られることに興奮するルイ、そんな僕たちを自分の目の前で性行為させようとしているツキ。もう誰もまともじゃない。
これは3人だけの秘め事だ。そう思うと、さっきまでなんともなかったちんぽが少しだけ熱を持った。自分の知らない自分が顔を出し始めている。
録画ボタンの音がしてすぐ、僕はルイのズボンに手をかけた。下着ごとおろし、まだ萎えているちんぽを軽く手で擦る。ツキが息を呑む音がした。
「俺、家とトイレ以外のちんこ見んの初めてだわ」
ツキは食い入るようにルイのちんこを見ている。見られながら僕はその前に跪き、口を大きく開けて咥えた。数時間前に舐めたばかりなのに、ぴちゅぴちゅと軽めに吸ってみただけなのに、そこはすぐに芯を持ってくれた。
「ん……ぶっ……」
見ているだけのツキの息が荒くなってきているのが聞こえるが、気にしないようにしながらちんこを舐めていく。口の中でびくびくと震えるちんぽは、何か小さな生き物のように思えて愛しささえ感じてしまう。さっきと同じくらいばきばきに硬くなったのを感じ、一旦口から抜いた。
自分のズボンに手をかけた時、ツキがゆっくりと近づいてきた。
「カグヤ……俺のも、」
なんとなくこうなることはわかっていた。ルイの方を見ると、にっこりしながら頷いてくれた。
下着ごと脱がすと、ツキのちんぽが勢いよく飛び出してきた。ルイのよりも太くて口に入るか心配になる。ぺろり、と先端を舐めただけで、それはぶるりと震えた。フェラは初めてなのかもしれない。スマホのカメラを向けられたまま、じゅぶじゅぶと音を立てながらちんぽを舐めていく。
「ん……ぐっ……」
気持ちよさそうなツキの声。よかった。感じてもらえることが何よりも嬉しい。
「カグヤ、脱がせていい?」
ルイが耳元で囁いてきて、頷くと僕のズボンを下ろしてきた。ツキには座ってもらい、僕は四つん這いの状態になる。根元の方まで唾液をまぶしていると、秘部にゆっくり指が入ってくるのを感じた。
「んっ……」
咥えているから上手く声は出せない。その指はなかで容赦なく暴れている。
ときどき気持ちがいいところにあたり、その度にツキのちんぽに歯を立ててしまいそうになる。手で扱きながらちんぽを吸っているうちに、指が2本になった。
「口のなかもケツも気持ちいいのか?」
ツキが意地悪そうに聞いてきて、僕は頷くことしかできない。口の中でちんぽが射精したそうにびくびくと暴れている。あともう少しでイきそうなツキのちんぽを強く吸おうとした瞬間、後ろに衝撃がきた。
「んぁああッ!」
びっくりして口からちんぽを離してしまった。外気に触れてびっくりしたのか、僕の鼻にぶるんとそれが当たる。突然後ろからルイの挿入が始まってしまい、必死に腕で体を支える。
「あっ、あああっ……ひゃうっ、……んっ!」
「カグヤ、気持ちいいねえ?」
「きもち……っ、きもちいいいよぉ……ひゃあん、もっとぉっ、ゆっくり」
「こんな身体我慢できないよ」
両手で腰を掴まれて、ごりゅごりゅと奥ばかりを抉るように突いてくる。いつもよりもずっと強引な動きに、余裕がないことを悟る。これはきっと見られているからだろう。いつも以上にちんぽは硬く、息も荒くなっている。
「ぁあああッ、あっ……あっ、んぐッ」
「ほら、こっちも」
口にちんぽをさしこまれ、酸素が薄くなる。前からも後ろからもちんぽに攻められている感覚がたまらなくて、頭がぼーっとするのを感じる。
「はあ……はあ……っ、やばっ、イきそっ」
ルイの苦しそうな声が聞こえてきてすぐに腰の動きが速くなった。後ろから強く揺さぶられるがまま、口の中に入っているものを喉まで咥えて強く刺激していく。さっきよりも一回り大きくなったと感じた瞬間。
「俺も出そう……ッうっ、出る……っ!」
ねっとりした精液が喉の奥に出されたのと同時に、ルイの腰の動きがゆっくりになった。2人ともほぼ同時に達してしまったらしい。ずるり、と口からもなかからもちんこが抜かれ、僕はぐったりと横になった。
「ふたりに攻められるの、どうだった?」
ルイがゴムの口を結びながら、横たわる僕に声をかけてきた。録画停止ボタンの音も聞こえてくる。
「うん……悪く、なかった……」
悪くないというか、これはハマってしまいそうだ。3人だけしか知らない秘め事をするの、次はいつになるのかな。
コメント