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不倫

渇く私が満ちる夜

 旦那とは、前に勤務している会社で出会った。

 社内恋愛で結婚し、すぐに子供に恵まれ二人の子供を出産。家族が増え、子供達は大きくなり、それまで暮らしていた賃貸が狭くなってきたので、思い切って夢のマイホームで暮らすようになった。

 しかし、すごく幸せだったのも、最初だけ。

 子供の事も私の事もほったらかしの主人にうんざりして、もう1カ月程経つ。

「ちょっとは子供達構ってあげてよ!」と言っても「俺は仕事で朝から晩まで働いてるんだ。休みくらいゆっくりさせろよ!」と言い放つ旦那。

 「私だって働いてるし、家の事だって全部してるのに。」と繰り返される言い合いに、うんざりする毎日。

 そんな時に彼に出会ったのだ。
***

 私が勤務して8年ほどになる会社に、1人の男性が中途採用で入社して来た。

「山中さーん、ちょっとこっち来てー。」

「はーい!」

 50坪ほどある倉庫の中にある事務所で、朝から会議の資料を人数分コピー取るのが私の仕事。

「今日から一緒に働く事になった工藤君。まったく違う職種からの転職でね。取り敢えず、山中さん教育係よろしく!」

「えっ!え〜!私ですか?教えるって、私なんか何も教えれる事なんて…」

(なにがなんでも突然すぎる。第一、私自身そんなに仕事ができるわけではないのに…。)

「もう8年も経っているからベテランだし、山中さんには、営業も事務のスタッフも、一目置いてるんだよ!教育も勉強、勉強!ねっ。」

(まあ部長がここまで言ってくれるのなら、一皮脱ぐかぁ…。)

「はい、わかりました部長。」

「宜しくお願い致します。」

部長の隣にいた彼は、目をキラキラさせながら私に言った。

「こちらこそ、よろしくお願いします。では、まず午後からの資料を一緒にしましょう。営業会議に出る
人数分テーブルに並べるの手伝って下さい。」

「分かりました。色々ご指導よろしくお願いします。…山中裕美先輩。」

 彼は、私の首に掛かった社員証で名前を確認したらしい。

 彼の名は工藤聡、32才。私より2つ年下。

 子供のような笑顔で、まだ少年のようにも見えるかわいい外見をしている。正直外見は超タイプだった。これから一緒に働くことに、ひそかにワクワクしていたのだ。

 しかし、その日帰宅すると、子供が熱を出していた。

 その日中に、私も子供から風邪をうつされたようで、2週間程会社をお休みすることに。

 やっと子供達も元気になり、私もようやく出社!すると…

「あっ!山中先輩!もう元気になりましたか!?」

と、事務所に入るなり工藤君が声をかけてくれた。

「ごめんね!工藤君。教育係で色々教えてあげないといけないのにこんな事になっちゃって…」

「あれから僕なりに聞きながら作業してたら、皆さん良い人ばっかりで。今も昼からの商品開発会議用の資料を任されていたところです。」

工藤君は飲み込みが早く、基本的なところは問題なさそうだった。

(最近の子は飲み込みが早いなぁ〜。関心関心。)

 その後、彼はメキメキ実力を発揮して、営業で社内はもちろん、社外からも可愛がって貰えるようになった。

 そんな6月末の土曜日、会社は隔週で交代出勤。

 事務所には、私と数人の営業と彼が…。

「裕美先輩、月末の土曜日は暇ですね。気分転換にジュース買ってくるんでおごって下さいよ(笑)」

「何で工藤君に私がジュースをおごらなきゃいけないの(笑)」

 すると満面の笑みで、工藤が見つめてきた。

 もう一人の営業が、数少ない配達の荷物を抱えながら

「こいつ憎めないよなぁ!」

 という。

「そう!この目が可愛くて好きなのよね。」

 同僚の営業は外回りに行き、事務所も倉庫も2人だけに…。

「…先輩、あんまり俺の事からかうと、抱きしめちゃいますよ。」

「さっきのこと?工藤君のことは好きだよ、後輩としてね…第一私には旦那が…」

 その瞬間、ギュッと彼に抱きしめられ、私の頭の中はパニックになってしまった。

「ちょっと、工藤君!ちょっとったら!」

 彼の行動にパニックになっていると、工藤君は「先輩、かわいいじゃん。」と私の耳元で囁いた。

「?!」

 突然の出来事に、驚きを隠せず、取り乱してしまった私。

 後輩と認識していた彼に抱きしめられ、さらにかわいいじゃん、とタメ口で言われ…。気づけば恥ずかしくて彼の顔が見れなくなっていた。

「…私、このあと得意先さんの会議に参加するの。工藤君は定時になったら上がってね。じゃあ私先に出るわ。」

「先輩…!その会議が終わったら、隣のコンビニまで迎えに行きます。直帰で帰りは電車でしょ?あそこの駅まで遠いし。」

「…え。…うん、ありがとう。でも工藤君の帰りが遅くなっちゃうよ?」

「大丈夫です。」

「…それじゃあ、21時にね。」

 こう言い残し、私は事務所を後にした。この時は、工藤君とどうなるかなんて、一切考えもしなかった…。

 既に外は真っ暗。前もって子供の託児所のお迎えを旦那に頼んでいたため、この日の夜は、ゆっくり帰宅することができた。

(あんな旦那にお願いするのは嫌だったけど、ゆっくり帰れるし、まぁいいよね。)

 …ふと昼間の事が頭を横切る。

「いやいや!私がこんな意識しちゃって。」

 なんて微笑みながら、私は彼の待つ駐車場へと向かった。

 得意先を出て、駅に向かう方向に3分ほど歩く。するとコンビニの駐車場に到着し、周りを見渡していると、1台の車が私の姿を見つけて、2回パッシングされた。

 外からは光の加減で中に人が居るかどうかは分かり難く、そばまで近づいて、やっと彼の顔が見える。

「工藤君、ありがとう。だいぶ待たせたでしょ…ご飯ご馳走するよ。」

 私がこう言った直後、運転席側に抱き寄せられ、突然キスをされたのだ。

「…工藤君!?」

 彼を見るとふざけてはなさそうで、真剣に私を求めてくれているのが分かった。

 そんな彼を見た途端、私も溜まらなく彼が愛おしく思えて、優しく唇を合わせ、そのままお互いの舌を確かめるように、絡め合わせる。

「…ふっんんん…」

 私のか彼のものか分からないくらいに、アゴや首筋にまでヨダレが伝い、彼は啜りながら、優しく胸の近くまで舌を這わせた。

 気持ちよさのあまり、次第に身体から力が抜けていく…。

 旦那とはもう半月以上もご無沙汰で、もう、こんな感情なんてないと思っていたのに…。

 私の身体の中心は燃えるように熱く、割れ目から出た愛液は、パンティーから滲み出て、パンツスーツの裏まで雫が垂れていた。
 
 ただこの日は場所が場所だけに、熱いキスの後、何事も無かったかのように会話を交わし、家の近くのコンビニまで送ってもらい、帰宅した。

 休み明けの月曜の朝、私がいつも通り出社すると、彼は営業に回る荷物を、大きな段ボールに詰め、仮伝を作成し、出発するところだった。

「早いね、もう外回るの?」

「あ、裕美さんおはようございます。丁度良かった…営業車まで、ひとつだけ箱持ってくれませんか?」

「うん、いいよ。」

 一緒に車まで荷物を運び、箱や彼のカバンの配置を整えていると、反対側のドアを開け、「…おはようキス」と優しくキスしてくれた。

 もう、私にとって彼は、ただの後輩ではない。

「運転気をつけて…早く帰って来てね。」

「もちろん。」

 車で送って貰ったあの日を境に、私達の関係は変わったのだ。職場では先輩と後輩だけど、誰も居ないところでは、どこにでもいる仲のいいカップル、みたいになっていた。

 仕事後は、家族が待っている家へ帰らないといけない。だから、休憩時間やお昼時間には、二人で打合せや相談を受けているフリをして、会っていたのだ。

「キスしていい?」

 聡は周りに誰も居ないのを確認して、左のほっぺにキスしてきた。

「だめ…昼休みで誰も居ないっていっても、会社の倉庫だよ?」

 しかし、彼は微笑むと、軽いキスを3度して、4度目のキスで、舌先を私の唇に這わせてきた。

「ん…あっだめ…、」

「…もう裕美が大好きで気持ち抑えられないよ。」

 気が付くと聡の手は、私の胸を触っていた。その手は、シャツのボタンをひとつ、ふたつと外し…。

 ブラに潜って、直接私の敏感なところの位置を、指先で確認する…。

 乳輪の周りを優しく円を描くように滑らされて、私の身体は聡を求め始めていた。

「聡…だめ。会社だよ…?…あとで時間作ろ。」

 キスをされ、優しく胸を触られた事で、脳みそが溶けそうになってしまった。そんな気持ちを抑えて、私は何事も無かったかのように事務所に戻り、仕事の続きを始めた。

 夕方18時過ぎ、二人は営業の引継ぎを全て終え、聡の家へと向かった。

 部屋に入って早々、聡は私を後ろから抱き寄せた。そして、私が振り向き、激しく彼を求めるようなキスをした。

「誰の目も気にしなくていい、ずっと裕美が欲しかったんだ。」

 結婚後すぐに出産してからは、母としての毎日を送っていた私。

 すれ違いの旦那とは、営みも長く無かったので、忘れてた感覚…。

(今日くらい、いいよね。)
「聡、好きだよ。」

「俺も大好きだよ。シャワー、一緒に浴びよ。」

 私が頭からシャワーで流していると、彼の手が、私の腰辺りをつかまえてきた。その手は、そのままお腹へと滑りぬけて、私の胸を包み込むように愛撫してくる。手の平の中で擦れる刺激で、私の頭の中で微弱な電気が流れ出した。

「あぁ ああっ…聡。駄目だよ…頭がおかしくなってきた…」

 聡は全身隈なく泡立てて洗う私を、優しく抱きしめ、キスしてくれました。彼の唇は、首筋や乳首まで舐めてくれて…。その様子はまるで赤ちゃんみたいで、可愛くって、彼の頭をギュッと抱き寄せた。彼も乳首への刺激を激しくしてきた。そして、私はもう一度彼に、キスを求めた。

 大きくなった彼のペニスを口に含み、硬く反りあがったサオの裏から睾丸を舐めたり、垂れ落ちる水滴ごと啜る。さらに、睾丸を飲み込んで口の中で舌を睾丸を撫でるようにすると、彼は凄く喜んでくれたのだ。ある程度お互い水滴を拭えたところで、「裕美、だっこしたげようか。」と言って私を抱き抱え、ベッドまで連れていってくれた。

「裕美、さっき俺の綺麗にしてくれたから俺も…」

 そういいながら、私の茂みに鼻が埋もれるくらい顔を押し付けて、割れ目からクリトリスを探り出し舐めてくれた。

「んあっあぅぅ~~」

 何度も感電したみたいになり、恥ずかしいくらいの愛液でビチョビチョになった私の股間に、聡は身体を重ねてきた。

 身体が重なるとともに、彼のペニスが私の中にめがけて。まるで、電車がレールの敷かれたコースを走るように迷わず真っ直ぐ、私のトンネルに入ってくる…。

「ゆっくり動くよ。」

「ぁあっあ!あんんん~~~~っ」

「んっ俺全然抑えられないかも。」

 聞こえてくるのは、ぱちゅんっぱちゅんっと響くやらしい音と、私の喘ぎ声だけ。彼が腰を動かすたびに、私の胸も上下に揺れる。

「裕美…出る!!」

 ペニスを裕美の中から抜き出し、聡は私のお腹の上に、白濁した粘り気の強い精子を、一気に出しました。その勢いはあまりに凄くて、首元まで飛んできた。凄く温かい精子を感じながら、私も一緒に絶頂に達してしまったのだ。

 二人の初セックス。

 これをきっかけに、何度も求め合ったわたしたち。

 今日もまた、旦那ではなく彼を求めてしまう私がいた。

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エロガタリー事務局

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