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逢う、ヤる
「お前下手くそなんだよ。」
過去の恋人に吐き捨てられた言葉が、今でも忘れられない。
自分なりに頑張って応えようとしていたはずだった。
それなのに…彼が私との行為に満足することは、一度もなかったのだ。
冷たく吐き捨てられた言葉を、何度も思い返しては、寂しさが込み上がる。
誰かといないと、心が疲れ果ててしまいそうだった。
「今日の人…どんな人なんだろう…」
震える指先を抑えながら、今か今かと何度かメールのやり取りをしただけの男性を、待っていた。
「あなたが…雪絵さん?」
恐る恐ると言った声で、私の名前を呼んだ方へと振り向いた。
そこにいたのは、180センチはゆうに超えてるであろう高身長で、整った顔立ちの男性。
オールバックのように後ろに流した黒い髪に、ぴっしりと決まったスーツ姿。
顔だけ見ると、写真通りの男性だった。
思わず驚く私に、彼は瞳を細めて、穏やかに笑みを零し、私の手を握った。
「はじめまして、晃介って言います。お会いできて光栄です。さ、俺の車でドライブにでも行きましょうか。」
「え、あの…本当に…こんな私で良いんですか…?」
「あなたが良いからこうして、お会いになったんですよ、雪絵さん。」
やけに目立つ黒光りの高級外車を指差して、穏やかに笑みを浮かべて、私を見つめてくる。
彼は私の手をエスコートするかのように優しく握って、車まで案内してくれた。
紳士のように車のドアを開けてくれる。そして、爽快に走り出す車。
物腰の柔らかな彼は、私のことを気遣って、何度もいろいろな話を振ってくれた。
「そろそろですかね。ああ、見えて来ました。」
そう言って彼の指差す方を見た。
そこには、お城のような面持ちのラブホテル。
その瞬間、期待に膨らむ胸が苦しくなり、口の中が急に乾き出した。
彼に気付かれないように、ゆっくりと足を閉じて、気を逸らすふりをして窓の外を眺める。
もう下手くそだって、言われたくない。
誰にも幻滅されたくないのだ。
ラブホテルに到着して、彼にエスコートされる。緊張で頭が真っ白になる中、気付けば既に、部屋にたどり着いていた。
ふ、と小さく息を吐いて、ダブルベッドが置かれた部屋を見渡して、息を飲む。
よくあるラブホテルのような室内じゃなく、高級ホテルのような室内に、変に緊張してしまう。
「き、綺麗なお部屋ですね…」
「サイトの写真を見て、良い雰囲気だと思ったんだ。気に入ったかい?」
「え、ええ…とても素敵…ひッ…!?」
急に腰に回った腕が、軽々と私を抱えてあげて、少し乱暴にベッドに降ろされた。
バランスを崩して仰向けになる私に、彼はスーツの上を脱ぎ捨てて、覆い被さってくる。
「ずっと車の中で期待してたのでしょう。濡れるココを気付かれたくなくて、足を閉じていたの知ってますよ。」
そういうと、顔の横に手を置かれ、私は逃げ道を失った。途端に高まる、緊張感。
恋人でもない人との性行為は、生きてきた中で初めてだったから。
片方の空いている手のひらが、布越しに、私の胸を強く揉みあげた。
下から上へとやんわりと揉まれたり、時には強く手のひらで乳首を押し潰される感覚に身をよじった。
快感が体中を駆け抜けて、熱い吐息を吐き出しても、体温が上がっていくのが分かるほどだ。
「もう乳首がコリコリしてますよ?ほら、直に触ってあげますから、脱いで?」
切れ長の瞳がゆっくりと細められて、私を見つめて離さない。
彼の言われるがままに、体を起こして、震える指先でブラウスのボタンを外し、前を開ける。
「白のブラですか、可愛いですね。なら下は?下も同じ白のショーツ?ほら、俺に見せて下さい。」
震える体を落ち着かせるように、ブラウスを強く握る私の手を、大きな手が包み込んでくれる。
コクッと息を飲み、フレアスカートをゆっくりと脱いで、ベッドの端に申し訳程度に置いた。
今日の為に買った新品の白のブラとショーツが、目の前の彼に晒され、膝を閉じて隠そうとした瞬間。
ガバッと強く膝裏を持たれ、大きく足を開かれ丸見えになる膣の割れ目に、一気に熱が集中してきた。
「や、あぁッ!?み、ないでッ!…や、だぁ、ぁ…!」
「どうして?俺の言った通りに可愛い下着を用意してくれたんでしょう?」
バタバタと足を動かしても、身動き一つ出来なくて、彼の肩に担がれた足を、私はどうすることも出来なかった。
彼の視線が真っ直ぐと私の陰部を見つめて、舌なめずりをして、カチャカチャとズボンのジッパーを下ろすのが見えた。
「ひ…ッ」
ズボンを下ろしてすぐに、凶悪なまでに血管の浮き出た、大きい陰茎が姿を現れたのだ。
既にドロドロとした先走りを垂れ流して、早急に私のショーツの上から、膣の割れ目に先端を擦り付け始める。
「ん、ぅ…ッ!それ、やだぁッ…」
「どうして?これから中に挿れるんだよ。」
塗りたくられる先走りが、時折膣や秘豆を掠めて、快感が体中に駆け抜けていく。
期待に膨らむ胸が、上下する度にすっかり勃った乳首が布に擦れて、ビクビクと体が跳ねてしまう。
痺れるような快感が、体に走ってしっとりと彼の先走りが、私のショーツに染み込んでいってるのか、膣の割れ目にショーツが食い込むのを感じる。
腰を揺らしながら、何度もズリズリと膣の入口に宛てがう陰茎に、もどかしさを感じた。
「こ、の格好やだ…ぁ…ッ」
「それじゃあ、駄目だ。ほら、男の人を満足させたいんでしょう?これ以上、振られたくないって言ってましたよね。」
暗示させるように、耳元で囁かれて体が大きく跳ねる。
思い出したくない過去が頭に過ぎって、唇を噛みしめた。
ジッと、彼を見つめながら乾いた唇を潤すように舌なめずりをし、挑発的に彼を見つめて、ショーツを途中まで下ろしていく。
顕になった膣から溢れた愛液が、太ももを伝い落ちて、臀部をしとどに濡らしている。
ふ、ふ、と浅い呼吸を繰り返し、彼に見せ付けるように肉ひだを指で広げて、コポッと溢れて来る愛液を膣の中に塗り込むように挿入した。
「ひ、んぅ…ッう、ぅ…!」
既にほぐれた中をゆっくりと押し広げながら、グチュグチュと、わざとらしく音を立てて、一本、二本と指を増やした所で彼の扇情的な目と交わった。
大きく動いた喉に、ゆっくりと彼に手を伸ばして見つめた。
「そ、の…太いの…ちょうだい…?」
「…君を振った恋人は本当、勿体ないことをしてるよ。」
荒い息遣いでそう囁いた彼は、すぐに私の手を乱暴に膣から引き抜いて、自らの陰茎を擦り付けてきた。
先走りと愛液が混じるように、ヂュプヂュプと音を立てて、先走りでドロドロの先端をカリ首まで挿入される。
グポッと挿入される陰茎が、何度も抜き差しをされ、浅い所ばかりを攻めてくる。
「んあ、ぁッ!あ、あぁんッ…!ひ、うぅッん!」
「気持ち良いかい?もう少しで、膨らんでくると思うんだけど…ああ、ほらココ。」
「ひ、うぁぁッ!?」
何かを探るように動いていた陰茎が、突如ふっくらとした箇所を集中的に突き上げて、背筋に痺れるような快感が走った。
ゴリゴリと、膣の入口より少し上の箇所を刺激され、今まで感じたことない快感が走り、目の前がぼーっとし始める。
ガクガクと痙攣する腰を強く掴まれて、何度も浅く膨らんだ箇所を突き上げられた。
浅い呼吸を繰り返しながら、何とか快感を逃がそうとするが、ビクビクと跳ね上がる体は、どうすることも出来ないほどだった。
突き上げられる腟内に、快感が走る。そして、聞いたことのない喘ぎ声ばかりが、自然と口から漏れた。
しかし突然、下腹部から迫り上がってくる尿意。
どうすることも出来ず、振り乱す頭に、彼の腰を動かす速度が早まっていく。
「あう、ぅぅぅッ!!」
プシャアと、噴き出す透明な潮が、彼の肉体を濡らしていく。ガクガクと震える体を止めることが出来なかった。
ずっとイキ続けているような感覚。
がっしりと掴まれる腰を引くことも出来なくて、重点的にそこばかりを突き上げられる。
電気のように走る痺れが、体中を駆け抜けて、何度も強く陰茎を締め付けては、噴き上がる潮を止めることは出来なかったのだ。
「や、あッ!やあぁッ!!」
「可愛い声だね、恥ずかしがらなくて良いんだよ?もっと君の可愛い声を聞かせて欲しい。」
グッと急に膨らんだ陰茎が、更に奥へ奥へと何度もピストンを繰り返し、その度に肉壁を強く抉られる。
駆け抜ける快感に、はくはくと呼吸もままならず、子供のようにボロボロと溢れる涙。
「泣かないで。」と囁かれながら、密着する彼の体と肩から下ろされた足をすぐに、彼の腰に絡めた。
覆い被さるように体を密着され、隙間なく埋まる陰茎が、深い所だけを集中的に攻めてくる。
「あ、ぁッああ!う、ぅぅッ…!ひ、あぁッ…!だ、めぇぇ! 」
「こんなに強く俺を締め付けてるのに駄目?ねえ、もっと可愛い姿見せて、もっとエッチな姿見せて。」
グポグポと打ち付けられる腰に、必死に彼の背中に爪を立てて、迫り上がる快感に、彼の唇に何度も噛み付いた。
ディープなものから軽いものまで。
目を逸らせなくて、何度もキスを繰り返した。
甘いカップルのような雰囲気を感じながら、彼の唇に夢中で食らいつき、激しく突き上げられる中に、徐々に快感を逃すことができなくなっていた。
陰茎と膣が隙間なく密着し、突き上げられる度に、ゴポゴポと愛液が中から溢れてくる音が聞こえてくる。
目の前の彼も浅い呼吸を吐いて、何度も無我夢中で私の膣を犯していたのだ。
「ひ、ひぅッ…も、ぉ…こ、われぅ…ッ」
「ッ…は…大丈夫だよ。前の恋人はこんなに可愛い君に下手くそだなんて…男として恥ずかしいことを言ったもんだよ。こんなに必死になって俺のペニスを締め付けてるのにね。」
優しくキスをされながら、今度は激しいものではなく強弱を付けて、陰茎が抜ける寸前まで腰を抜き差しをされる。
ゆったり動いたかと思えば、脳天にまで響くような強烈なピストン。
ちゅ、ちゅ、と優しいキスをされる度に、震える体と痙攣する膣に、もう我慢なんてできなかった。
大きく体を仰け反らされ、息が詰まった瞬間。感じたことのない快感が体に走り、ビクビクと震わせて、達してしまった。
きゅう、と強く締め付ける陰茎が苦しそうにドクンッと膨張した直後、ググッと強く陰茎を腟内に押し込められて、背を逸らせて唇を噛み締めた。
「んぐぅぅ、ぅぅッ!!」
「お、れも…そろそろイきそ…ねえ、可愛いその姿…しっかりと目に焼き付けるからね…ッ!」
乱れる髪を直さずに、一心不乱に腰を動かす彼の男らしい姿に、息を飲んだ。
額に浮き上がる汗が、腰を激しく打ち付ける度に流れ落ちて、頬を伝ってくる。
うっとりと私を見つめる彼の瞳に、何度もコクコクと頷いて、彼の熱に応えようと、私自身も彼の背中に手を回してゆったりと腰を動かした。
初対面なのに、何度もセックスしていたような安心感と体に走る快感に、もっとしたいと思ってしまう。
は、と短い吐息を吐いて、彼が唇を強く噛み締めた直後、ズクッと張り詰めていた陰茎が大きく脈打ち、勢いよく中に精液を吐き出された。
「ん、うぁぁあッ!?」
感じたことのない激しい射精は、全く止まる気配がなく、ドプドプと吐き出され続ける精液の量に、ぽっこりと腹部が膨らむのが見えた。
軽いピストンを数回しながら、彼がゆっくりと陰茎を抜いた瞬間、ビュルルッと膣に溜まった精液が噴き出してきた。
その感触にさえも、敏感な体は感じ取ってしまい、ビクビクと痙攣して強く彼の陰茎を締め付けて達した。
ビクビクと痙攣する体は、少しの膣内の動きでさえも快楽を捉えて、何度も達してしまう。
「イ、ぐぅ…ッ!イ、グのぉ…止まらないのぉッ…!ひぎ、ぃぃッ!」
「そんなに中に出されて気持ち良かったんだ?ビクビクしちゃって可愛いね。」
「た、すけてッぇ…も、やらぁぁッ…!ん、あぁッあ、ぁ!」
「うんうん、そうだね。怖いよね。でも、もっと楽しみはこれからなんだよ?」
痙攣する体を抑えられなくて、必死に彼の腕に爪を立てる私に、悩ましげな目で私を見つめる彼が、グチュグチュとまた陰茎を上下に擦って、私に見せ付けるように目を細めて口端を上げた。
「君が練習したいって言っただろう?なら、応えてあげるのが男ってものだよ。さあ、ほら夜はまだまだ長い。これからもっと沢山エッチなことしようか。」
楽しそうに笑う彼は、既に臨戦態勢で勃起した陰茎を私の膣にあてがい、私の手を強くベッドに縫い付けて、第2戦が始まったのだった。
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