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不倫

スリルな不倫

「やっぱり俺は、あなたじゃないと駄目なんです。」

本棚に押し付けられる背中と、顔の横に置かれた彼の手によって、逃げ道を失ってしまった。

綿毛のように緩いカーブの掛かった栗色の髪が、窓から入る風によってなびいている。

ゆっくりと私の髪を手に取り、ハラハラと彼の手から零れ落ちていく黒い髪に、愛しげに彼はキスをした。

何度も見たその光景に、思わず喉がコクッと鳴る。

彼の視線から逃げるように、背中を向けて、わざとらしく本棚を探す私…。

「…もう終わりにしましょうって言ったじゃない。あなたと私はただの教え子と教授なの。それ以上でもないし、それ以下でもないの。」

何の興味もない本を手に取って、ページを捲ると、彼の大きな手が、ゆっくりと私の手を包んだ。

「年齢を気にしてたの?それとも婚約者を裏切ったから?」

「違うわよ…あなたとは…もう遊ばないって言ったでしょう…」

力の込められる彼の手が、ゆっくりと本を閉じていった。

まるで、私の言っていることを聞き入れないと言わんばかりに。

「俺のことを愛してるって言ってたじゃないですか。」

「それは…遊びに付き合ってあげてただけで…」

「じゃあ、どうして俺の渡したプレゼント付けてるの?」

これは、もう捨てようと、決めていたはずだった。

けれど、いざゴミ箱と向き合うと、彼との情欲に塗れたあの夜のことを思い出してしまって、なかなか捨てられずにいたのだ。

「ねえ、先生」と私の髪にキスをして、彼は私の腰を引き寄せる。

項や首筋に彼の唇が軽いキスを繰り返し、チリッと鼓膜に響いた金属音。

「ネックレス、やっぱり先生に似合ってますね。」

逞しい腕が私の肩を抱き締めて、強く腰を引き寄せられる。

トンッと押し付けられる本棚が、一瞬だけゆったりと揺れたような気がして、体が強張る。

もし、物音で誰か来たらと思うと、唇が震えた。

じんわりと感じる彼の熱。さらに、この間の出来事を思い出すだけで、ジワッと下着を濡らす感触を感じてしまう。

「先生」と小さく聞こえた彼の吐息の含んだ唇が、軽く項に押し付けられる。

ちゅうっと吸い付かれる項に、私の体を抱き締める彼の腕に、爪を立てた。

やめて、思い出したくない。
彼を裏切りたくないのに。

頭では分かっていても、与えられる彼の熱に、嫌でも身体が反応してしまうのだ。

大きな手が私の体を包むように抱き締めてきて、彼の腕の中にすっぽりと収められてしまった。

「ねえ、先生……あなたが好きなんです、愛してるんです。」

短い呼吸と共に聞こえて来た彼の甘い声。

どうしようもなく胸が締め付けられて、唇を噛み締めて、強く目を閉じた。

そして、恐る恐る彼の内ももに指を伸ばして、布を押し上げる膨らんだ股間に手を這わせた。

その瞬間にピクリと震えた彼の身体に、そのまま震える指先で、彼の股間を上下に擦り上げた。

熱くて大きく膨らむ陰茎は、苦しそうに彼のズボンの中から、押し上げているようだった。

火傷しそうな程、熱を持った股間を何度も上下にゆっくりと擦り、私を抱き締める彼の腕に唇を押し付けて甘く噛み付いた。

何もかもが初めてで、きっともどかしさを感じているかも…。

「い…イク時は…言って…」

精一杯の声に、背後から大きく生唾を飲み込む音が聞こえてきた。

短い呼吸と共に、私も強弱をつけて、彼の陰茎を布越しに擦り上げた。

徐々に早まる彼の呼吸と、指先から伝わる陰茎が震える感触に、思わず喉が鳴る。

あの感触が早く欲しい。
熱くて太い昂(たかぶ)りを。

ビクビクと震え出す陰茎と、強く私の体を抱き締めた彼の腕が、辛そうに私の肩に爪を立てた。

張り詰めた呼吸と彼の腰が一人手に動き出し、ヌメりを帯びた水音が聞こえ始める。

項に甘く噛み付かれ、小さく喘ぎが漏れてしまう。

「も、う…イクから…強く、擦って…先生…」

「もう、我慢できない…?…いいわ、よ…」

彼の腕を弱々しく叩いて緩めるように伝えた。
緩んだ瞬間に体を反転させて、彼と向き合った。

上気した頬に、荒い息遣い、噛み締める唇から溢れる唾液に、吸い付くように唇を重ねた。

ゆっくりとスカートを捲り上げて、自身の下腹部に手を這わせる。

キュンッと疼く子宮から溢れるように、膣がトロトロと濡れていくのを感じた。

彼の熱い瞳から目を逸らさず、ジッと見つめて熱い吐息をゆっくりと吐いた。

「中に…出したい…?それとも…ここ…?」

意地悪っぽく彼の唇に甘く噛み付いて、目を逸らさないで、唾液を含んだ舌先で見せ付けるように舌なめずりをする。

大きく見開かれた彼の瞳と、強く噛み締めた彼の唇から歯が軋む音が聞こえた途端。

グッと強く下着を掴むと、そのまま力一杯に引きちぎり、顕になった下半身に、彼の喉が大きく上下した。

トロトロと膣から溢れる愛液が、太ももを伝い落ちる光景に、彼の視線が釘付けになっている。

床に滴り落ちていく愛液は、止めどなく溢れて太ももを濡らしていく。

張り詰めた呼吸を吐き、彼がゆっくりと私を見つめてきた。

「中が、いい…先生との子供…欲しいです…ッ」

「…いい、よ…きて…激しく突いて…?あなたの太くて…熱いの…欲しくて堪らないの…」

彼の耳元で、我慢できないと囁いた瞬間だった。

彼の腕が私の身体を勢いよく持ち上げて、乱暴に押し付けられる背中の衝撃で、数冊の本が床に落ちていった。

それらを視界に捉えた瞬間、硬度を保った陰茎が先走りを塗り付けるように、膣の入口に押し当てられた。

期待の孕む体が、熱を帯びていき眼鏡の奥から鋭い眼差しが見えた時。

張り詰めた呼吸が耳元で聞こえて、熱い彼の唇が「我慢ならない」と私の首筋をひと舐めした。

「俺で…感じてください…せんせ…ッ」

持ち上げられた体から力が抜けた瞬間に、押し当てられた陰茎がグチュンッと音を立てて、深く挿入された。

「んあ、あぁぁぁッ!?」

張り詰めたカリ首が、的確に内壁を刺激しながら、一気に奥へと挿れられ、はくっと上手く呼吸ができない。

チカチカと点滅する視界が、徐々に涙で濡れて滲んでいくのが分かる。

軽々と支えられる体に、必死に彼の首に腕を回してしがみつく。

お互いの体の間から聞こえてくるいやらしい音に、何度も耳を塞ぎたくなる。

ゴチュゴチュと肉壁を突き上げられる度に、腰が震えて力が抜けそうになった。

息を詰まらせ、時折熱を帯びた色っぽい呼吸を浅く吐いて、力強く腰を振り乱す彼にゾクゾクとした扇情感が背筋を走る。

「せん、せ…ん、ぐ…ッ…せんせいすき…ッ俺だけに溺れて…俺と結婚、して…ッ!」

「ひ、ぃ、んあぁぁッ!だ、めッ、なのぉ…ッ!そこやだ、ぁぁ…ッ!」

「嫌じゃない、でしょ…?もっとって…言って…ッ…俺だけを見て…」

ゆったりと熱を孕んだ瞳が私を見つめて、足を抱え直すと、今度は彼が本棚に背中を預けた姿勢となり、更に密着した身体に快感を逃すことが出来なくなってしまった。

余計に深く突き刺さる陰茎が、肉壁を抉(えぐ)り、何度も激しいピストンを繰り返している。

必死に喘ぎを堪えたくても、恋人よりも私の良い所を突き上げてくれる彼に、愛しさが込み上がってくる。

交わる視線と、乾き始めた唇に自然と惹かれて近付いた瞬間。

突然、ポケットに入れていたスマホが鳴り響き、お互いの動きが止まった。

浅い呼吸を整える暇はなく、身体から一気に熱が引いていく。

スマホの鳴る方向を見つめて、青ざめる私に、彼の唇が耳元で甘く囁いた。

「出ていいよ」と首筋や耳たぶに何度も吸いつかれながら、聞こえた彼の言葉に首を横に振る。

「どうして…?はッ…相手…旦那さんじゃない…?」

張り詰める呼吸に、消えていく熱が、ものすごく寂しく感じる。

もどかしいままの体勢と、軽く数回動かされる腰に、思わず自分でもゆったりと動いてしまう。

逸らされることのない彼の視線に、耐え兼ねてポケットからスマホをゆっくり取り出すと、そこには確かに夫の名前が表示されていた。

息を飲みながら、恐る恐るスマホの通話ボタンを押す。

「ああ、やっと出たね。今日食事に行く約束をしていただろう?仕事の方は順調そうかい?」

穏やかな声で、優しく私に問い掛けてくれる夫に、今もこうして裏切っている行為に没頭している自分が、淫乱なように思えて、身体の隅々まで熱が走っていく。

「…ご、めんな…さい…まだ仕事、終わりそうにないのよ、本当に、ごめんなさい…ッは、ぁ…」

「大丈夫かい?なんだか疲れたような声をしているけれど…」

「本当に、大丈夫よ…まだま、だ掛かりそうだから先に…んうぅッ!?」

突然動き出した中の陰茎に、思わず仰け反ってしまう。

ゾクゾクとした快感が体中を駆け抜けて、声にならない声をあげて、彼の陰茎を強く締め付けてイってしまった。

ありありと分かる彼の陰茎の形と、何度も痙攣する膣が、太くて逞しい陰茎を離すまいと何度も締めつける。

上から下へと波打つ肉壁が、彼の精子を搾り取ろうと痙攣を繰り返す。

仰け反る私の体を彼は優しく支えてくれて、悪戯な子供のように、口端(こうたん)をあげて私を見た。

「声、聞かれちゃいますよ…?」

唇を噛み締めて、逃げ道のない快感を押し殺すように、彼の背中に爪を立てる。

「大丈夫かい?何かあったの?」

心配するような声が聞こえてくるが、張り詰めた息を浅く吐いて、激しく突き上げられる快感に悶えるしかなかった。

彼の肩口に歯を突き立てて、激しいピストンを再開する彼。そして、何かが迫り上がってくる快感に、嫌々と首を横に振って、彼の耳元に唇を寄せた。

「だめ、ッだからぁ…おねが、ぃ…きこえちゃ…ふ、んぅぅ…ッ!」

逃げ道のない快感が背中を駆け抜けて、大きく仰け反る背中を優しく抱き止めてくれる彼の大きな手。

余韻に浸る暇さえなくて、ギュゥゥッと強く締め付ける肉壁が、深く突き刺さる陰茎にまとわりついているようだった。

彼の返事を聞く前に通話を切り、すぐに彼の唇に自分の唇を深く重ねた。

浅い部分から、深い所まで突き上げられて、ドロドロとした愛液が止めどなく、お互いの足を濡らしていく。

彼の先走りと混じるように、泡立った愛液がトプトプと床に滴り落ちる音が聞こえてくる。

激しいピストンが更に激しさを増して、私の膣の中を乱暴に犯してくる。

浅い所を掠(かす)めたかと思えば深々と突き上げられて、何度もイってしまう身体に、彼の熱に、ただ、ひたすら溺れることしか出来なかった。

膣壁を抉(えぐ)り、コチュッと突き当たった子宮口に大きく仰け反った。

「や、やあぁッ!?そ、こだ、めぇ…ッ!ダメなの、だめッ…!あか、ちゃんできちゃう…うぅん!」

「は、ぁ…欲しいんでしょ…?俺との赤ちゃん…ッんぐ…なら、作りましょう、せんせ…」

そう囁かれた瞬間、深々と突き刺さる膣壁が激しく動く陰茎に、何度も吸い付いて離れない。
ヂュポヂュポと子宮口を突き上げられて、生理的な涙が溢れる。

遠慮なしに突き上げられるピストンに、どうしようもない快感が背筋を走り、目の前の彼の体に縋(すが)りついた。

「あ、あぁんッ!!だ、だめなのッ…!あかちゃん、んほしいぃ…ッ!せ、いし…欲しいのぉ…ッ!!」

「は、ぁッ…せんせい、出る…ッ!」

激しいピストンの速度が上がり、子宮口ばかりを執拗に突き上げられて、大きく陰茎が膨らむ。その直後、ビュルルッと子宮口に叩き付けるように、勢いよく中に吐き出された精子。私も大きく身体を痙攣させ、彼の陰茎を強く締め付けて達してしまった。

お互いに引かない熱に、浅い呼吸を繰り返し、惹かれ合うように彼と深いキスをした。

上唇を甘噛みして、彼の唇に吸い付くようにキスをし、少し開いた隙間から肉厚な舌先が挿入される。

逃げる私の舌をいとも簡単に捕まえて、ねっとりと絡めて吸い付く。

身震いする身体に、ビクビクと何度目か分からない痙攣をして、未だ精子を吐き出し続ける陰茎をギュッと締め付け続けた。

「せんせい、俺の…あかちゃん産んで…俺だけのものになって…ッ」

切なげに囁かれる彼の言葉に、愛しさが込み上がり、数回腰をゆったりと上下に動かし、彼の思いに応えた。

「わた、しも…あなたが、好きよ…あいして、るの…だれよりも…」

旦那を裏切った私に、幸せなんてきっと認められないかもしれない。

けれど、彼となら地獄だろうとどんな苦難だろうと、一緒なら乗り越えていける気がしたのだ。

旦那よりも彼の気持ちに気付いてしまった背徳感に、小さく涙を落とし、彼の背中に縋(すがり)付いたのだった。

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このは

このはです。素人ですが、どうぞよろしくお願いします。

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