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盗み食いはやめられない
「ゆかりさん!」
タオルで水気を拭き取りながら、呼ばれた方へと向いた。
そこにいたのは、少し焼けた小麦肌に、程よく付いた筋肉質な体をした好青年。
眩しいまでの笑顔で私に向かって、手を振って駆け寄ってくるのは、同じ水泳教室の先生だった。
「どうかしましたか、ヒロキ先生?」
「いや、その…授業も終わったし、この後ご飯でもどうでしょうか?」
「あら、この間言いませんでしたか?私結婚することになったって。」
左手の薬指を見せながら、照れるように話す彼に伝えると、途端に元気をなくした犬のように悲しそうな顔をして、苦笑いを浮かべた。
「は、はは…そうでしたね。いやあ、まさか水泳教室一の美人であるゆかりさんが、結婚するだなんて…」
「ふふ、そんなこと言っても何も出ませんよ。でも、そうですね…話し相手の時間なら取れますよ。少し程度なら。」
「…え?話し相手?」
明らかに落胆していた彼の逞しい肩に手を触れて、少し背伸びをして耳元で囁いた。
「この間の続き、したくないんですか…?」
周囲は大勢の客ばかりがいる。
そんな緊張感の中での私の言葉に、彼の喉が盛大に音を立てながら上下した。
「大丈夫ですか?足挫いてしまったんですね。肩をお貸ししますよ。」
まあ、と驚く素振りを見せながら、わざとらしく彼の脇に頭を入れて、体をゆっくりと支えてあげた。
彼はもたれ掛かるように、私の肩に身を預ける振りをして、今にも私の胸に触れようとしている気がした。
通り過ぎる先生達から「大丈夫ですか」と声を掛けられながらも、軽く言葉を返し、裏手の職員ロッカーに入った。
私達の勤務は終わったにしろ、他の職員はまだまだ終わってなさそうだ。
先生以外に入って来ることのない職員ロッカーは、残り数人程度しか残っていなかった。
周囲を確認して、ゆっくりと清掃中の札を下げて、鍵を掛ける。
その瞬間、支えていた体が勢いよく私に抱き着いてきては、強く水着越しに胸を揉みしだかれた。
「んあ、ちょっ、待って…ッ、」
「待てないんです…待てないでしょう…あんな誘うようなことされて…ッ」
はあはあと荒い呼吸が耳元で響いて、身体が大きく跳ねてしまう。
上から下へと強く揉みしだかれ、徐々に乳首が水着越しにぷっくりと浮き上がってくる。
最近、更に胸が大きくなったせいもあって、競泳水着のサイズが少し小さくなっていたのだ。
くっきりと乳首が浮き上がり、それを簡単に親指と人差し指で摘まれ、足に力が入らなくなる。
力が抜けていく身体に、ガッと慌ててドアに縋るように手を付いた。
「先生、ここ弱いですもんね…こんなにぷっくりさせて…ッ…」
「ん、ぅッ…!そ、こばかりは、ぁあッ!」
突然乳首を強く引っ張られ、コリコリとこねられ、抑えられない喘ぎが漏れてしまう。
片手で口元を抑えてみるも、口端から漏れる喘ぎ声を止めることはできなかった。
こねられる乳首に気を取られていた所、彼の身体が私に覆い被さり、体重を乗せられた。
逃げることも快感を逃がすことも出来ずに、ゴリッと硬くて熱い何かが、内ももに押し付けられた。
水着越しから伝わってくるヌルヌルとした粘着質な感触に喉が震え、身体に小さな快感が走る。
そして、内ももを割り開きながら、布越しに2本の指を膣の割れ目に押し付けられた。
「先生のここに早く挿れたい…ッ…柔らかい中に早く…」
「ふ、ぅ、んあぁ…3日前にも…中に、いっぱいだした、じゃ…んぁッ、ないの…ッ」
「あんなのじゃ足りないです…この3日間先生が恋しくて…今日だってこのままホテルに行こうと思ってたのに…」
「ふ、ふふ…あ、ぁ…でも、がまん、できなかったんでしょう…?」
挑発するように内ももに押し付けられている火傷しそうな程に昂った陰茎を、ゆっくりと上下に擦りながら、先走りの溢れる先端を強く指の腹で押した。
「う、ぐぅぅッ…!!」
呻き声を上げながら、彼は腰をカクカクと震わせて、布越しにビュクッと精液を吐き出した。
ドプドプと精液が吐き出される感覚が指先に伝わり、布から粘着質な液体が滲みでてくる。
ヌチャッと感じる液体を指に絡めて、ゆっくりと口元に運んで咥えた。
青臭い匂いと、汗の匂いを感じてジワッと膣から愛液が滲み出す。
「ああ、勿体ない…こんなに出しちゃって…中に出さないと駄目じゃない…」
「も…我慢できない…ッんだ…」
「まだ、駄目…ッ、もっとちょうだい…あなたのモノ…ッ」
体勢を変えて、震える手をドアから離し、彼と向き合う形を取った。
そして、噛み締めて快楽に耐える彼の唇に、軽く触れるだけのキスをして、しゃがみ込んだ。
ドロドロと水着の隙間から溢れ出てくる精液を指で掬い取って、もう一度口に含む。
荒い呼吸と鋭い視線が上から感じる。
水着に手を掛けて下ろしていくと、ビクンッと…。あんなに出したのに、萎えることなく張り詰めた陰茎が、勢いよく飛び出してきた。
先程吐き出した精液の名残りが、顔や胸に飛び散ってくる。
「…今、気持ち良くしてあげるから、ね?」
彼の顔を見上げ、彼の下腹部に軽くキスをして、陰茎に唇を押し付ける。
尿道からカリ首に掛けて唇に含み、ジュルッと軽く吸い上げた。
「う、ぐッ…あ、ぁ…ッせんせい…」
「ん…ぅ…ぶッ、ぅ…ふぅ、ん…」
絞り出すような彼の声が、荒い呼吸と共に聞こえてくる。
カクカクと震える腰を抑えるように、彼の臀部を両手で掴み、深々と陰茎を咥えた。
ぢゅぶッと深く咥え込むにつれて、質量を増す陰茎。
ドプドプと絶え間なく先走りを垂れ流し、何度喉に流し込んでも陰茎で一杯一杯になる口の中から溢れ出してくる。
口端から溢れる先走りを彼は拭ってくれて、優しく私の頭を撫でてくれた。
それが心地良くて、うっとりとしながらビクビクと震える陰茎に、無我夢中でしゃぶり付いた。
ジュポジュポッと激しく前後に動かし、吸い上げたり、裏筋を舌で弄ってみたりを繰り返した。
すると、急に大きく脈打った陰茎と私の頭を掴む彼の手が強くなり、私の動きを無視するように、激しく前後に腰を動かし始めた。
「え、ぐ…ッんぶぅ…!ふ、ぐ、んぅッ…!」
「ごめんなさい、せんせ…ッも、がまん、出来なくて…ッ…!」
若くて逞しい腕が、私に興奮してくれたのがすごく嬉しかった。
自分に溺れて、何度も可愛く腰を振る彼の険しい顔を見るのが好きだった。
可愛くて堪らない。
そんな感情が迫り上がってくる。
既に頭の中に、夫のことなんてどこにもなくて、夫と愛し合った記憶よりも、彼とセックスをしたことの方が何よりも多かった。
歯を食いしばり、熱い呼吸を吐いて腰を振り乱す彼から離れるように、ジュルルッと強めに吸い上げてから、勢いよく口を離した。
大きく彼に見せ付けるように舌を突き出しながら、口を開けてにんまり笑って見せる。
その瞬間、大きく震えた陰茎からはせき止められたダムのように、ドプンッと勢いよく濃厚な精液が噴き出し、顔や胸に大量に降りかかった。
ドプドプと吐き出され続ける精液が止めどなく胸に掛かり、谷間やぷっくりと膨らんだ乳首を白濁とした体液で汚していく。
濃厚な精液が口の中一杯に広がり、何度も喉に流し込んで、味を噛み締めた。
「んぐ…んんぅ…ッ濃くて…んん、おいし…ッ」
「は、ぁ、は、ぁ…ッ!せんせ…ッもう中に、挿れたいッ…挿れたい、んだ…ッ!」
カクカクと前後に腰を揺らしながら、私の口元に押し付ける彼が可愛くて仕方ない。
いつの間にか愛液が、内ももを伝い落ちていることに気付いた。
思わず笑ってしまいそうになる彼の可愛い姿に重たい腰を上げて、片腕を彼の首に回して水着を横にずらし、彼に見せ付けるように膣をパックリと開いて見せた。
トロトロとした愛液が、止めどなく溢れて床を濡らしていく。
萎え始めていた陰茎が一気にそそり立ち、彼の喉が大きく上下した瞬間、ズブッと感じたことのない衝撃が膣内に走った。
「あ、ぐぅ、ぅッ!?」
声にならない喘ぎ声が出て、大きく背を反らしてしまう。
先程とは比べ物にならない程の質量が膣内を埋め尽くし、張り詰めた陰茎の先端が容赦なく子宮口を強く突き上げてくる。
「あ、ぁんッ、んあ、ぁ!きもち、いぃ、のぉッ!も、っとつい、てぇッ…!!」
「せんせッ…!可愛い、可愛いよ、先生ッ…!でも、せんせいの、声…誰にも、聞かせたく…ない…ッ!」
グッと突然、口元を抑えられ片足だけを持つ形で、グリグリと強く子宮口を突き上げられた。
ドアと逞しい彼の体に挟まれて、腰を更に強く密着され、子宮口ばかりを念入りに責め立てられる。
何度も味わった彼とのセックスの中で今が一番興奮して、何度も快感が身体に走った。
バチュバチュッと激しく膣内を犯され、子宮口だけを何度も執拗に突き上げられて、頭を振り乱される。
堪えられない快感が身体にまとわりついて、腰がガクガクと震え出してしまう。
「んんぅ、んぐッぅぅ!?」
口元を押さえつけられた手を掴み、大きく背を反らして、膣から噴き上がる潮。
きゅうッと強く陰茎を締め付けて同時に達してしまい、ビクビクと痙攣する膣内に眉間にシワを寄せる彼。
私だけが達してしまい、彼はまだ満足していない様子で、腰を激しく突き上げ続ける。
絶頂しても尚、止むことなく激しく突き上げられて、彼の手に強く爪を食い込ませて、何度も嫌々と頭を振り乱した。
逃がすことの出来ない初めての快感に、身体が恐怖心を感じ始めた。
いつもは野性的ではあるものの、まだ優しくて紳士的なセックスをしてくれる。
けれど、今日は全く違った。
中を優しく突き上げてくれる訳ではなく、ただ無我夢中で子宮口だけを突き上げられてしまうものだから、たまったもんじゃない。
抑えられた口元のせいで、上手く呼吸もできず、生理的な涙が溢れ出す。
いやらしい粘着質な水音と、お互いの皮膚が当たる音が耳に届いて、更に快感が駆け抜ける。
「ふ、ぅんッ…んんぅ、うぅぅ!んぐぅッ…!」
「は、はッ…ぁッ…!せ、んせ…イきそッ…あ、ぁ、出るッで、る…ッ!」
張り詰めた陰茎の質量が増し、膣内を圧迫したかと思えば、ビュルルッと勢いよく求めていたモノが吐き出され膣内が満たされる。
跳ね上がる腰と膣内から噴き上がる精液にガクンッと砕けた腰を、落ちる既の所で彼が支えてくれた。
ちゅぱッと唾液で濡れる手を、やっと口元から離してくれて、大きく息を吸った。
滲む視界の中で熱に浮かされた視線と交わり、何度も啄むようにキスを繰り返す。
依然として膣内に吐き出され続ける精液の感触に、震える腰に敏感になった身体は何度も快感を拾い上げた。
「せ、んせい…ッ、愛して、ます…すき、なんです…ずっと一緒にいて…」
「わ、たしも…好き…好きよ…あなたが…夫よりも、一番好き…ッ」
湧き上がる情欲に、また溺れるように今度は深くキスをして、彼の腰の動きが再開した。
けれど今度は、いつもと同じ優しい動きで、私を愛してくれているようだ。
ドロドロとした情欲をまとった目が、うっとりと私を見つめてくる。
その目がたまらなく好きで、妊娠してしまうかもなんて考える暇もなく、何度も子宮口に吐き出される快感に、酔いしれるのだった。
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