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魅力的な姿を見せて
「ねえ、お兄さん…どうかしたの?」
真っ暗の公園のベンチに酔っ払った男性がいた。
すっかり酔っているのか焦点は合わず、開けられた缶ビールが数本ベンチに置かれている。
辺りには街灯は一本しか立っておらず、人の顔色すら見るのに目を凝らさなければならない程だ。
項垂れるようにベンチに手を掛けて、何度もため息を吐く男性の隣に座った。
男性は嫌がることもせず、私の方を一瞬見てすぐ、また缶ビールを喉に流し込んでいた。
小さくため息を吐いて、また缶ビールを飲み干そうとした男性の手に自分の手を重ねた。
「そんなに飲んだら倒れちゃうよ。ほら、私の飲みかけだけど水飲んだ方が良いよ」
「…良いんだ。どうせ俺のことなんて誰も心配しないんだから。別れたアイツがここに来ることもないし」
すっかりやさぐれているようで、私の渡した水を丁重に断るように首を横に振って、缶ビールを飲み干した。
その横顔はどこか悲しそうで、放っておけないような幸の薄い顔をしている。
小さくため息を吐いて、彼の缶ビールを手に取って後ろに隠した。
私の行動に、拗ねるように缶ビールを取ろうとする彼に笑みが零れる。
「返してくれよ。それは俺が買ったんだから。酒を飲まないとやってられないんだ」
「…体壊したら大変よ。ねえ、そんなに悲しいなら、私でその寂しさ埋めたらどう…?」
彼の方を見つめて、ゆっくりとコートの前を開けて彼に見せるようにする。
お酒に酔った真っ赤な顔が更に赤くなり、大きく目が見開かれ、掛けていた眼鏡がずり落ちた。
それと同時にゴクッと喉が上下し、コートに隠されていた裸体を下から上へと舐めるように見つめている。
その仕草でさえ興奮してきて、じわっと膣内が湿るような感覚を感じた。
彼の膝に手を置いて、スリッと股間の近くを指でなぞると、初心な反応を見せた彼の態度に嬉しくなる。
ふふ、と笑みを零して、彼の耳元に顔を近付けてふうと小さく息を吹き掛ける。
「悲しいんでしょ…?なら、私が埋めてあげるから、あなたはただ私の言う通りにして?」
ちゅるっと耳たぶを甘く噛むと、悲鳴に近い甲高い声が聞こえて大きく体が跳ね上がった。
何とも可愛い反応をするものだ。
浮き足だちながら、コートで隠すように股間に顔を近付けて、カチャカチャとベルトを外していく。
すると少し反応を見せた股間が、ふっくらと下着を押し上げていることに気付く。
それが嬉しくて上目遣いに彼を見つめると、真っ赤な顔をして、期待に満ちた目で私を見つめていた。
「大丈夫、気持ち良くしてあげるから。だからもっと大きくなって…」
まるでペットを褒めるように、いい子いい子と股間を優しく撫でると、頭上から熱い吐息を吐き出す声。
どうやら彼も徐々に乗り気になってきたようだ。
下着の上から、やんわりと硬くなってきている陰茎を撫であげると、お酒も回ったこともあってか熱すぎる手が私の頬を撫でた。
「は…ッ、きみ…手慣れてる、ね…やっぱり美人だと、男に困らないのかな…」
「ふふ、酷いことを言うのね。私は恋をしたら一途よ?ただこれは…そうね、私の遊びなのよ」
甘く囁くように股間に話し掛けると、困ったような声が頭上から聞こえてくる。
まるで心外だと小さくため息を吐くと、申し訳なさそうに「慰めてくれるの?」と呟く声。
その声に口端を上げて、硬くなってきてた股間に唇を押し付けて、ちゅるっと吸い付いた。
するとビクンと大きく体を震わせて、前のめりになった彼と視線が交わる。
下着の上から何度も先端を唇で挟み込んでは、ちゅるちゅると吸い付くと、彼から呻き声のようなものが聞こえてきた。
「ねえ…生で…舐めたいって…思わないの…?」
「うーん…そうね。直に舐めないのは、あなたのような初心な人の、可愛い反応が見たいからかな…出したいなら出していいのよ」
顔を顰めて、私の頭を撫でる彼の腰がガクガクと少しずつ震え出す。
お酒が入ると感覚が鈍くなるなんて話を聞いたことがあるが、どうやら彼は別のようだ。
私の唾液で染みの出来上がった下着が、徐々にくっきりと陰茎の形を顕にしてくる。
それが嬉しくて、今度ははぷっと甘く口に咥え込んでから、舌先で素早くチロチロと動かした。
「は、ッぁ…!それ…まず…ッ、ぃ…やば、ぃ…ッ…!」
「んっぶ…だして…いいんだよ…おにい、さん…ッ」
甘く囁きながら素早く舌先を動かすと、腰がカクカクと上下に動き出し、グッと私の頭を掴んだ彼の手に力が込められた瞬間。
びゅるるっと下着の中に吐き出された精液が、ドクドクと溢れ出て下着を濡らしていく。
ぐっしょりと濡れる下着から染み出した精液に、コクッと喉が鳴り、ビクビクと痙攣する陰茎にまたしゃぶり付いた。
私の行動に上擦った声が聞こえてきて、彼が焦りを見せ始めた。
「だ、めだッ!…また、でるッ、う、ぐッぅ…!」
流石に連続して吐き出された精液が、下着から滲み出して、ドロドロと隙間から溢れ出す。
それを嬉しそうににんまりと見つめて、上目遣いに見上げながらちゅるっと吸い付く。
「こんなに精液だしちゃって…んぅ、んぐ…勿体ないじゃない…」
「は、あッ、なら…どこに、だして…いいの…?」
「…私のここに出したくない…?」
むわっと独特の匂いを漂わせる下着の中を想像すると、興奮して仕方なかった。
無意識に喉を鳴らして、乾く唇を一舐めしながら、ぐちゅぐちゅと陰茎を撫で回し、自身の下腹部を指差した。
舐めている間に、しっとりと膣内から溢れた愛液が股を濡らし、体を起こしてゆっくりと脚をがに股に開くと、ねっとりと股の間に糸が引くのが見えた。
期待に胸が膨らみ、濡れそぼっている膣内に指を這わせて、彼に見えるように脚を開いて、指を中に沈めていく。
「んぐッ、うぅ…ぁ…きもち…ぃ…」
ゆっくりと指を中に押し込みながら、彼の股間に顔を近づけて、ぢゅうっと甘く吸い付いた。
ぐちゅぐちゅと中を動かしながら、股間に舌を押し付けて何度も舐め上げる。
ぐっしょりと濡れる股間が、徐々にまた硬くなっていくのを唇で感じた。
彼の顔を見上げながら、ぢゅうっともう一度吸い付くと彼からストップが掛かった。
「ま、って…直に…舐めて…ッほしい…」
その声はもう我慢ができないと言っているようだった。
お酒も徐々に抜けてきているのか、言葉もきちんと呂律が回るようになっている。
その言葉が嬉しくて、腰を浮かせてと彼に言うと私の言葉に従うように、腰を少し上げて下着をずり下ろす。
すっかり硬くなってきていた陰茎が、ビクンッと下着の中から勢いよく飛び出し、彼の下腹部に跳ね返った。
先程出したばかりの白濁とした液体が、陰茎全体を包み込んでいて、終始トプトプと先端から溢れてきている。
美味しそうで、思わず喉を鳴らしてすぐに、そそり立った陰茎にしゃぶり付いた。
ぐちゅぐちゅと中で指を動かしながら、止めどなく溢れてくる尿道に舌先を伸ばして、グリッと弄る。
「は、ぁッ…やば…ッ、ほんと…じょう、ずだね…ッ…ぐ、ぅ…」
「んぅ、ぶッ、ぁ、んひぃッ、あぁッ、きもち、ぃッ、きも、ちぃの…ッ…すき…ぃッ…」
ほしい、ほしい、と囁くように、陰茎を口に含みながら、膣内もぐちゅぐちゅと擦り上げる。
もう我慢できない。
そう囁きながら、指を動かす速度を上げつつ、ぢゅうっと強く尿道を吸い上げる。
彼の腰がガクガクと痙攣し、勢いをなくした精液がびゅびゅっと先端から溢れ、口の中に溢れ出す。
ゴポゴポと口の中に入ってきた精液の味にむせ返りそうになりながらも、ゴクッと喉を鳴らして飲み込んだ。
粘つく精液が喉にまとわりつきながら、喉を通っていく感触に、うっとりとしながら飲み干した。
「ねえ…もう…中に入れたいんだ…けど…駄目かな…」
おずおずと私に聞いてきた彼に目を細めて、笑みを見せる。
可愛くて仕方ない初心な反応に、彼の脚に跨り、萎えることなくそそり立つ陰茎を、膣の割れ目に沈めていく。
「あ、ぁッ、んぁ…ッきもち…これ、すきぃ…ッ…」
グニグニとゴムも何も付けていない陰茎が、肉壁を押し上げながら突き上げてくる。
感嘆が口から漏れて、彼の肩に手を添えて、深く深く陰茎を中に沈めていく。
ゆっくりと腰を下ろしていき、あと少しで最奥まで到達しようとした所で、グンッと勢いよく腰を掴まれた。
「ひぐッ!?」
深々と突き上げられた陰茎が根元まで埋まり、回すように腰を動かし始める。
背を仰け反らせて、抗うように首を横に振り乱す。
「だめだめぇッ、それだめぇッ…!あ、んぶぅ、んんッ…!!」
「は、ん…ぅ、ッ、そとなんだから…声を抑えないと…ほら、こんなに濡らして…我慢できなかったんでしょ…俺の寂しさ埋めてくれるんだよね…?」
首を傾げながら、眼鏡をかけ直して私を見つめてくる彼の目は、先程のような酒に酔い潰れて、別れた人を嘆いていた人とは思えない。
男臭い笑みを見せて、遠慮なしにゴリゴリと突き上げてくる彼に、声を抑えることなんてできなかった。
「むり、ぃッ、むりぃッ…!だめ、ぇッ、そ、こぉッ、やらぁッ!んあぁ、ぁッ!」
「ほら…自分ばっかりじゃなくて…俺も気持ち良くして…?」
ゴリゴリと動かしていた腰がピタリと止まり、腰を動かすように催促してくる。
その言葉に首を横に振って、できないと訴えても彼に響くことはない。
涙がポロポロと溢れてきて、早く動いて欲しいと伝えても彼は一切動かなかった。
顕になっている胸に、甘く吸い付かれて体を仰け反らすと、ごりゅっと深く突き上げられる。
「ん…あぁッ!」
「ほら、動いて。どう動くか分かるでしょ…?」
涙をポロポロと流しながら、早く中を突き上げて欲しいと、切なげにきゅうきゅうと中を締め付ける。
彼の唇にキスをして、ずんっと浅い所まで陰茎を引き抜くように腰を上げて、そのまま勢いよく腰を落とした。
「んひぃ、ぃぃッ!!」
子宮を強く押し上げた陰茎が、やっと動き出しゴリゴリと激しく腰を突き上げてくる。
やっときた快感に身悶えながら、体をガクガクと震わせて、酔いしれた。
ぴったりと狭い膣内に密着する陰茎が、肉壁を押し上げながら突き上げてくる感覚に、彼の肩に額を押し付けながら自分も腰を動かした。
もっと激しく突き上げて欲しくて、腰を捩り自分の良い所に当たるように揺らすと、彼も何かに気付くように笑みを浮かべた。
「んッ…ここ好きなんだ…ッ、は、ぁッ…もっと感じて…ッ…」
突き上げる速度を上げて、ゴリゴリと激しく膣内を弄ばれて、もう我慢などできなかった。
彼の首に腕を回して、強く抱き着きながら、自分も上下に激しく揺らし、良い所に当たるように動かす。
「ひ、ぅ、ひぃッ、あぁぁッ!!も、だめぇッ、だ、めぇッ!!いく、い、くぅッ、!!」
声を押し殺すこともできずに、自分の声とは思えない甘い声が喉から溢れた。
ごりりっと強く子宮を押し上げられた瞬間。
勢いのなくなった精液が、中で吐き出される感触を感じ、背を仰け反らせて絶頂した。
耐えきれない快感の波に酔いしれる暇もなく、ゆったりと数回腰を動かされて、連続して達してしまった。
「も、だめぇッ…むりぃ…ッ、きも、ちぃッ…のや、だぁッ…ぁ、ぁッ…」
「は、ぁッ…は、ぁッ…じゃ、ばしょ…変えて…俺と…朝まで…気持ち良いことも…やだ…?」
耳元で艶やかな声で囁かれてしまえば、答えなど決まっていて、うっとりと目を細めて頷きながら、ゆっくりと腰を動かすのだった。
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