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お楽しみはサトウキビ畑でね
「いやあ、楽しかったね。こんなに楽しいデートは初めてです。」
「わ、私もです…。まさかあんな海が綺麗な所に連れて行って貰えるなんて…」
これが本当のデートなのか分からなかったが、隣にいる彼と一緒なら、どこだって楽しめるような気がした。
初対面とは思えない程、誠実で笑顔が少しぎこちない可愛らしい表情。
緊張しているのか、何度も肩に掛けたカバンを掛け直して、辺りを見渡しながら顔を俯かせる。
何度も会話が止まってしまうが、その都度話題を出しては、私に話し掛けてくれていた。
「海も綺麗ですし、ここが地元だなんて…羨ましいです。」
「ええ…?そ、そうですかね?でも、急に天気が変わりやすいし、たまに他の地域が羨ましいなって思う時もありますよ。」
「そうなんですか?けれど、やっぱりこんな綺麗な海を毎日見れるなんて羨ましいですよ。」
真っ白な砂浜に、透き通る鮮やかな海の景色に、私はただただ感動するばかりだった。
周囲からの結婚の催促に疲れ果てていた心が、癒されていく。
マッチングアプリには偏見を多く持っていたが、まさかここまで良い人に出会えるなんて。
自然と笑みが零れてしまい、赤らんでしまう顔を抑えるように顔を逸らすと、ふと大きな畑が目に入る。
「あの大きな畑は…?」
「ああ、あそこ?あれは僕の祖父母が行っているサトウキビ畑ですよ。まだ豊作には程遠いですけど、出荷して売っているんです。」
「へえ…凄いですね。サトウキビ畑なんて初めてこの目で見ました。」
「それは良かった。近くまで行って見ましょうか。高さもあって、きっと驚くと思いますよ。」
彼は嬉しそうに笑みを浮かべて、先程よりも軽い足取りで、前を歩いて行った。
そんな後ろ姿を見ると、やはりこの人と結ばれたいと強く想ってしまう。
30代を目前に結婚を急かされている私にとって、これが最後の出会いにしたい。
前を歩く彼の後ろに着いて行き、辿り着いたのは、どこまでも広大なサトウキビ畑だった。
思わず「わあ」と声を上げてしまい目を見張ってしまう程、初めて見た絶景。
「私ずっと都会育ちで、こんな素晴らしい景色見たの初めてです!」
「それは良かった。ここは祖父母が代々管理している畑なんですよ。豊作時期になると、どこもかしこも総出で収穫するんです。昔はよく一本取って茎を齧りながら、出かけました。」
昔話を嬉しそうに話す彼の表情を見ると、こちらまで嬉しくなってくる。
思い出の詰まった土地で育ち、周囲からも愛されて育った彼を見ると、この人とならきっと良き家庭を築けるような、そんな気がした。
日差しも強さを増し、蒸し蒸しとした暑さが私達を照り付けて、額に滲み出す汗をハンカチで拭った時。
「少し木陰で休みましょうか。」
そう言って、木々の生い茂る木陰を指差した。
私が疲れていると思ったのか、不意に優しく手を握り、木陰まで誘導してくれた。
僅かな気遣いに、胸が大きく弾む。
こんな年齢になって、自分を女として見てくれているなんて。
嬉しくなる気持ちを抑えて、木陰に2人揃って隣同士に腰を下ろした。
生憎周囲には人影も、民家も見当たらない程のサトウキビ畑ばかり。
その景色をぼんやりと眺めながら、頬に流れ落ちる汗をハンカチで拭っていると、不意に視線を感じた。
感じたことのない熱っぽい視線と交わり、思わず喉が鳴る。
逸らすことができない視線に、ゆっくりとお互いの唇が重なっていく。
外気に触れていたせいか、彼の唇はやけに乾いていて、火傷しそうな程熱く感じた。
「…もう一度、良いですか…」
軽い口付けはすぐ離れて、交わる視線に不意に静寂を破ったのは、彼の熱の孕んだ声。
彼の問いかけに応えるまでもなく、ゆっくりと彼の手に指を重ねて、前のめりになり、何度も彼とキスを交わした。
乾いていた彼の唇は、徐々にお互いの唾液で潤い、ゆっくりと彼が私に覆い被さって来る。
しかし、辺りは誰もいないと言っても、ここは屋外だ。
いつどこで、誰が来るのかも分からない状況に、自然と緊張感が高まってくる。
「誰か来たら…」
「サトウキビの壁で見えないさ。それにここら辺は滅多に人だって立ち寄らない。」
彼はそう言って、自分のシャツを脱いで、私の背中を抱き上げて、下に置いてくれた。
その上にゆっくりと乗せられて、彼の熱くて大きな手が、私の下腹部を撫でる。
何かを探るように動く手に、もどかしさを感じて思わず足をモジモジと動かしてしまう。
期待に高まる胸と、初めて感じる男性の手の大きさに、呼吸が自然と早まる。
私の首筋に顔を埋めて、首筋や鎖骨に何度もキスをしては軽く吸い上げられる感触が伝わってくる。
何もかもがこの年齢になって初めてのことで、何をどうしたらいいのか、何をしたら正解なのか分からなかった。
ただ分かるのは、彼が触れてくる箇所がやけに熱くなり、ゾクゾクとした電気が走ること。
「ん、ぅ…ぁ…」
「そんなに緊張しないで。優しくするから。」
緊張で、いつの間にか、彼の手に強く爪を立ててしまっていることに気付いた。
彼は柔らかい笑みを浮かべて、私の唇にキスをして、やんわりと胸を揉みしだいた。
それから徐々に脇腹に指を滑らせ、ゆっくりと服を捲ってくる。
今日の為に新調したブラが顕になり、汗を少し吸ってしっとり濡れているようだった。
けれど、彼はそんなこともお構い無しにブラを捲り上げて、胸があらわになった。
恥ずかしさを感じながらも、ゆっくりと握っていた手が離れていき、下腹部を撫でる手と同時に胸も揉まれていく。
ゾクゾクとした電気が体のあちこちから走り、思わず大きく身体を跳ねさせる。
「可愛い下着だね。君の肌によく似合ってる。」
「い、わないで…はず、かしいから……」
恥ずかしさのあまり、顔を隠してしまいたくなる。
しかし、そんな私の羞恥などお構いなしに、下腹部を撫でていた彼の手がスカートの中に入ってきた。
ひ、と小さく悲鳴を上げてしまう。
自分でしか触れたことのない箇所を、今は男性に触れられていると想像するだけで、呼吸が乱れる。
ショーツの上から指を押し当てて、2本の指で突然秘豆をコリコリと摘まれて、思わず背を仰け反らした。
「ひ、あぁッ!?そ、こ…ッやだ、…ッ!」
悶える私をうっとりとした顔で覗き込んで来ては、またコリコリと秘豆を弄ばれて魚のように身体がビクビクと跳ね上がる。
感じたことのない快感が体に走り、飲み込めない唾液が口端から溢れ、涙が滲み出す。
震える喉に、自分とは思えない程甘い声が耳に届く。
顔を背けて快感を逃がそうとしても、秘豆を弄る指を止めてくれなくて、上下にコリコリと擦るように刺激され、ガクガクと腰が激しく痙攣した。
「だ、め、だめ、ぇ!!ひぐうぅぅッ!!」
更に弄る速度が早くなり、グリッとより一層強く秘豆を摘まれ、大きく背を仰け反ってイってしまったのだ。
自分以外にイかされた感触に、涙が溢れ、一気に恥ずかしさが込み上がってくる。
しっとりと愛液で濡れたショーツが、膣の割れ目に食い込む。
それでもお構いなしに、彼の指は止まらず、ゆったりとした動きで膣の割れ目に沿って、動いていた。
「気持ち良かったね。でもごめんね。次はもっと気持ち良いから覚悟してね。」
先程まで朗らかにデートをしていた相手とは思えない程、男らしい顔で私を見下ろしてくる彼に、自然と喉が鳴ってしまう。
ジュンッと膣内から溢れ出す愛液が、トロトロとショーツを濡らし、隙間からも溢れているようで、太ももを濡らしていく。
は、は、と息を整える暇もないまま、ゆっくりと身体を起こされて、彼の足の上へと下ろされる。
彼の肩に頭を預けても、敏感になった身体は快感を拾い続けてしまう。
それでも彼が止まる気配は全くなくて、そのままショーツをずらして、指を1本挿入された。
「んんッ!…んあぁ、ぁ、ぁんッ…!」
「キツいね…もしかして初めて?こんなに強く僕の指締め付けて…可愛いね。」
「い、わ…なッ、んうぅッ!」
ニュグッと膣内に挿入された指をもう1本増やして、上下左右に広げられ、解されていく。
ビクビクと止まることなく、跳ね上がる身体。終始ずっと、彼の体に抱き着いていた。
向き合う形で彼の身体に手を回して、快感から逃げようとした。
その瞬間、徐々に深くへと突き進んでいく2本の指が今度は浅い所まで一気に引き抜かれ、コリコリとした膣内の肉壁を抉られる快感に、大きく身体が跳ねて、またイってしまった。
膣内から溢れる愛液をまとわせた指がゆっくりと、ズルッと引き抜かれた時でさえ、身体は快感を拾って、腰がガクガクと震えてしまう。
「そろそろ、は、ぁ…僕もいいかな。もう我慢の限界なんだ。」
そう言って彼がズルッと短パンを少しだけ下ろして、血管の浮き出た凶悪なまでに反り立った陰茎を取り出した。
初めて見る男性器に、思わず緊張感が高まってくる。
そそり立つ陰茎は、先端から先走りを垂れ流し、今にも膣内を犯したくて堪らないと言っているようだ。
今から自分はその凶悪なモノに犯されるのか…。
そう考えるだけで胸が高鳴り、処女を失う覚悟よりも、疼く膣内に早く挿れて欲しくて堪らなかった。
ゆっくりと膣に手を伸ばして、震える指先で挿入しやすいように押し広げる。
顕になる膣内に釘付けになる。彼の瞳が大きく見開かれ、喉仏が上下に動いた。
「は、じめて…なの…だか、ら…優しくて、ッあ、ぁぁんッ!」
突然感じたことのない質量が、膣内を圧迫してくる。
背を仰け反らせて、彼の肩に強く爪を突き立てた。
「ひ、ぃ、んッ!も、やさしくぅぅ、ッしてぇ…!あ、あぁッ、んあぁ!」
「こんなにヌルヌルで、優しくなんて出来そうにないんだ。ごめんね。」
ギュゥゥッと強く陰茎を締め付けてしまい、余計に浅い所から深い所まで激しく突き上げられて、出したことのない甘ったるい喘ぎ声が、ひっきりなしに出てしまった。
もし、この声が誰かに聞かれでもしたら…。
そう考えるだけで、強く陰茎を締め付けてしまい、彼の眉間が深くなっていく。
お互いの荒い息遣いと、パンパンッと強く腰を打ち付ける音。
深々と挿入される陰茎が、何度も子宮を押し上げては、浅い所をグリグリと押し上げたりを繰り返している。
その度に、ドロドロとした愛液か先走りかも分からない体液が、お互いの体を濡らしていった。
お互いの間でコプコプと飛び散る体液が、いやらしい粘着質な音を立てて、ねっとりと何度も糸を引いては途切れる。
「ひ、うぅん!あ、ぁぁッ、だめだめぇ!きこ、えちゃうぅ…!あ、ぁんッ!あぁッ…!!」
「い、いよッ!もっと声出して…!恥ずかしい声…聞かせて…!
バチュバチュッと粘着質な音がより一層大きくなり、彼の腰を掴む手にも力が入る。
徐々にピストンの速度が早まり、ビクンッと大きく震えたかと思えば、質量の増した陰茎が、狭い膣内を更に圧迫し、強く肉壁を擦りあげていく感触…。
コポッと溢れる飲み込めない唾液と、外の暑さに滴る額の汗を彼は舐め上げ、ガツガツと何度も激しく腰を打ち付けてくる。
噴き出す愛液が徐々に泡立ち、陰毛を濡らし、ベッタリと彼の股間に密着する膣が視界に入り、急に恥ずかしくなってしまった。
その時だった。
ビクンッと大きく脈打った陰茎から多量の精液が吐き出され、飲み込めなかった精液が、膣内から噴き出すように溢れ出てきた。
ビュッと噴き出る精液とも愛液とも分からない粘着質な液体が、彼の下腹部をしっとりと濡らしていく。
しかし、吐き出しても止まらない陰茎に、徐々に自分も限界が近くなっていく。
「あぁぁッひぃ…!んあ、ぁ!も、ぅだめえぇッ、いくぅ、ぅぅん!」
彼の肩に額を押し付けて、ビクビクと身体を痙攣させて、ビュククッと噴き出す白濁とした体液。
きゅうッと強く陰茎を締め付けて達すると、激しく膣内を突き上げていた陰茎も大きく脈打ち、2度目の精を膣内に吐き出したのだ。
ドポドポッと吐き出される精液の感触と、茹だるような暑さに、つい過呼吸になりそうになる。
数回腰を揺らし、彼の陰茎がゆっくりと私の膣内から引き抜かれた途端に、噴水のように噴き上がる白濁とした体液。
蓋を失った膣内は止めどなく、体液を溢れさせて水溜まりを作っていく。
お互いの呼吸が落ち着かないまま、ふと交わる視線に数回キスをして、はたと視線を合わせる。
「もっと…して…いいですか…?」
「は、ぁ、ぁん…ッ…き、て…くだ…さい…ッ」
収まることのない情欲に、貪るように何度も唇を重ねて、人が通る気配すらも感じることが出来ないまま、私たちは欲に溺れるのだった。
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