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犯された夏
「あ~~、疲れた。」
そういいながら、舞は大きく伸びをする。
幼馴染で同級生の駿を、自分の部屋に招いて、テスト勉強を一緒にしている。
明日が期末考査の最終日だが、舞が最も苦手な数学のテストがあるのだ。
「もう、どうして世の中には数学なんてあるのかしら?」
たわわなふくらみをテーブルの上に乗せると、その上に顔を伏せて舞はつぶやいた。
「は~、楽だ。」
「サボっていると、また赤点だぞ。」
一緒に勉強をしていた駿が、向かい側の席から静かな声でたしなめる。
(もう、このニブチン。『ま、舞、胸が』って言いながらあたふたするのが、普通の男子高校生の反応じゃないの?)
舞は心の中で悪態をついた。
高校生になってから駿は、いつもこの調子だ。
駿のことが好きな舞は、何とかデレデレさせてやろうと、何度もモーションをかけているのに、全て空振りに終わっている。
(あ~、本当に気持ちいい。)
連日、夜遅くまでテスト勉強をしていたせいか、自分の胸を枕にしたこの姿勢は、とても気持ちがいい。
本当に眠ってしまいそうになる…。
いかん、いかん。と舞は頭を上げると、首を振って、眠気を振り払った。
「何か飲み物でも持ってくるね。」
「サンキュー」
素っ気ない駿の声を聞きながら(ん…、もうっ)と舞は、部屋を後にした。
「私って、そんなに魅力がないかな?」
廊下の途中にある姿見の前で、舞は自分の姿に問いかけた。
うなじを見せようと髪はポニーテールにし、送毛は可愛らしくクルクルッと、両脇に垂らしてみた。
両手でそっとおっぱいを持ち上げてみる。わざとノーブラにした乳首の部分のTシャツが、わずかにふっくらとふくらみ、その存在を示している。
アンダーはデニムのショートパンツ。ショートパンツからは、すらりと白い脚が伸びており、まぶしいくらいである。
「これ以上、セクシーにしようとしたら、あとは水着しかないな。」
「夏休みに入ったら、駿と一緒に海に行きたいな。」
勉強に誘うのですら大変だったのだ。
「何でお前と?」と嫌がる駿に、「先生から私の勉強見てあげなさいって言われているでしょ?」と言って、無理矢理連れて来たのだ。
駿は数学の成績が学年トップの優等生である。
駿に海に行こうなんて誘ったら、『何でお前と海に行かなきゃならないんだ?』と返ってくるに違いない。そう思った舞は、ガックリした様子で台所へと向かった。
グラス二つにアイスコーヒーを注いで、渋々部屋に戻る。
舞はグラスを机に置いた時、ストローやフレッシュを台所に置き忘れてしまったのに気づいた。
「あ、忘れ物。」
急いで立ち上がり、戸口に向かおうとした舞は、急に気が遠くなるのを感じた。
「ま、舞。」
駿の声が聞こえた気がしたが、そのまま舞は気を失ってしまった。
「ん?」
舞が気がついたのはベッドの上だった。頭には濡らしたタオルがかかっている。
(そうか、気を失ったんだ。毎晩ちょっと無理しすぎたかな?)
(ここは、ベッドの上?駿が運んでくれたのかな?)
そう思い、ベッドの左側に人の気配を感じた舞は、そちらに顔を向けた。
ベッドの脇に駿が座っているのが見える。
「はあ…、はあ……っ、はあ……っっ」
駿は息遣い荒く、身体を動かしている。
(駿、いったい何しているんだろ?)
のぞきこんだ舞は、駿の行為に硬直した。
駿は下半身裸の状態で、勃起した自分のペニスを握りしめ、勢いよく、しごきたてているところだった。
(え?し、駿?何をしているの?)
(男の人のって、あんなに、大きくなるんだ)
男性の性について聞いたことはあったが、実際に見たことがない舞は、目が離せなかった。
駿は自分の肉棒を握りしめ、右手で激しくしごきたてている。
舞の位置から、時折、亀頭が見え隠れする。
(あんなに激しく手を動かして、大丈夫なのかな?)
駿は目を閉じて行為を続けながら、「ま、舞。」とつぶやいた。
(えっ?)
いきなり自分の名前を呼ばれた舞は、ドキリとする。
「舞、好きだ。」
舞が今まで駿の口から一番聞きたかった台詞が、聞こえてきた。
(え、ウソ)
いきなり告白された舞は、身体中火照ってくるのを感じる。
(駿、私で感じてくれてるんだ)
そう思うと胸の奥が熱くなり、下半身がむずむずしてくる。
「舞、好きだ、うっ!」
もう一度駿はつぶやくと、ペニスから精液を勢いよく放出した。
(さ、最後にはあんな風になるんだ)
舞は大きく目を見開いて樹液の行方を見つめる。
「舞。」
全てを放出した駿は閉じていた目を開くと、ベッドの上の舞を見つめた。
駿のペニスを凝視していた舞と目が合ってしまった。
「ま、舞!」
驚いた駿は、慌てて舞に背を向けた。
「み、見てたのか?」
舞も思わず真っ赤になり、駿と反対側の方向に顔をそむけた。
耳まで真っ赤になっているのが、自分でもはっきりわかるほどだった。
「う、うん。」
「い、いつから?」
「最初から、ぜ、全部。」
「—–」
「さっき言っていたこと本当?」
「う、うん。」
「どうして、今まで言ってくれなかったの?」
「だって、舞、最近すごく可愛らしくなったから。」
駿の言葉に、舞は胸が高鳴るのを感じた。
「幼馴染に欲情するなんて、カッコ悪いと思っていた。今まで我慢するのは、ずっと大変だったんだから。」
「でも舞が倒れて抱き上げたとき、匂いを嗅いだら、つい我慢できなくなっちゃって。」
「…駿。」
舞は駿の方を振り向くと、目を閉じて唇を突き出した。
「キスして?」の合図である。
駿は舞に、やさしく口づけした。
「こんなことして、怒っていない?」
「怒っていないわ。ねえ、私で感じちゃった?」
「うん。」
「うれしい。」
舞は駿に抱きつく。
「ま、舞、おっぱいがあたるよ。」
「おっぱいなら、さわってもいいよ。」
「ほ、本当?」
舞は小さくうなずく。
駿は舞の前に座ると、Tシャツを胸の上のあたりまで、そっとまくりあげた。
たわわなおっぱいがプルンと揺れる。
両手の指先で乳首をつまむと、やさしく揉み始める。
(ああっ……んっ……)
湧き上がってくる快感に、舞は必死に耐えた。
耐えながらも、下半身はどんどんむず痒くなってくる。
ついに、「トクン、トクン」と男を迎えるための溶液が、外に溢れだしてしまった。
溶液はパンティをどんどん湿らせていき、パンツの外にまで溢れだそうとする。
舞は膝をくねらせて、漏らすまいと必死に耐えた。
乳首をいじっていた駿は、次に両手でおっぱいを揉みしだき始める。
揉みしだきながら、乳首を口に咥えると、音をたてて吸い上げる。
「うんっ、もっと……もっと気持ちいい。」
乳首を吸われた瞬間、舞は喘ぎ声を抑えられず、叫んでしまった。
駿は咥える乳首を交互に変えながら、揉みしだき続けている。
「あっ、あっ、あっ……気持ちいいよ」
舞は、駿の頭を抱えると、悶えまくった。
駿は、その姿勢のまま、舞のパンツに手をかけた。
「あ、そ、そこは駄目よ!」
濡れそぼった下半身を駿に知られるのが嫌だった舞は、パンツをおろされるまいと、必死に抵抗した。
抗う舞の手を遮り、駿はパンツを剥ぎ取った。
「い、いやっ!」
ぐしょぐしょになったパンティを駿に見られた舞は、恥ずかしさのあまり、両手で顔を覆う。
駿は濡れたパンティも一気に剥ぎ取ると、舞の股間に顔を埋めた。
「ああっ、そこっ……すごい。」
駿の舌がアソコに入って来たのを感じた舞は、意思とは逆に、駿の頭を自分の股間にぐいっと引き寄せた。
駿は、舌先で舞のアソコの上側を、執拗に舐め続けている。
今までとは別の快感が湧き上がってくるのを、舞は感じていた。
「んっ、ああっ……気持ちいいのが来る。」
舞はおしっこが漏れそうな感覚が、どんどん大きくなっているのを感じていたのだ。
「あっ、あっ、あっ……気持ちいいのが来る!」
そう叫ぶと、舞は駿の顔めがけて、膣から噴出する液体をぶちまけた。
「い、いや、いや、いやぁ!」
潮をふきあげながら、舞は真っ赤になって叫ぶ。
「舞、きれいだよ。」
舞の潮でずぶ濡れになった駿は、ベッドの上に跪くと、再び勃起した自分の肉棒を握りしめ、舞のアソコに入れようとあてがった。
「いや、入れちゃいやっ!」
「い、痛い、痛い、痛い!」
駿の欲棒がずん、ずん、ずんと入ってくる激痛に舞は耐え切れなかった。そして、駿の胸板を滅茶滅茶に叩きながら抵抗する。
しかし、駿は舞の尻肉をしっかりつかんで、離れようとしない。
ゆっくりと左右に揺らしながら、自分の肉棒を舞の中に深々と突き立てていく。
肉棒が全て収まると、激痛は潮を引くように、次第に薄れていった。
「い、痛かった?」
「うん、すっごく、でも、もう大丈夫みたい。」
「動かしてもいい?」
「うん、いいよ でも、やさしくお願い。」
ゆっくりと、駿の抽送が始まった。
先ほどの痛みに代わり、快感がうねりとなって、襲ってくる。
「んんっ、くぅっ……感じちゃう。」
「ふあっ、奥まで……奥まで感じる。」
「うんっ、もっと……もっと気持ちよくなりたい。」
舞は駿にしがみつきながら、悶えまくる。
「あっ、あっ、あっ……感じちゃうっ、感じちゃう!イキそう、イキそう、もっと欲しい。」
そう、叫びながら絶頂に達する舞。
駿は、舞のそんな嬌態を眺めながら、自分も腰のあたりにぞわぞわとする快感がせりあがってくるのを感じた。
我慢しきれなくなったところで、膣から自分の肉棒を引き抜く。
その途端に、駿の肉棒から勢いよく噴射が始まった。
ほとばしりは、舞のおっぱいに降り注ぎ、一部は舞の顔面にまで飛び散る。
「きゃ。」
駿の精液を顔に浴びた舞は、小さな叫び声をあげた。
「あ、ご、ごめん。」
だが、舞は駿の熱いほとばしりを受けて、満足だったのだ。
そして、おっぱいの上に注がれた樹液を、両手ですくった。
ねっとりとした樹液を眺めながら、舞は自分のおっぱいにぬるぬると塗りつけた。
「ねえ、駿。」
指先についた精液を舌で舐めとりながら、駿に声をかける。
「おっぱい、拭いてくれる?」
タオルで精液を拭こうと近寄ってきた駿の肉棒を、舞はつかんだ。
「うっ!」
「うふっ。」
「ねえ、夏休みに入ったら、私を海に連れていってくれる?」
「そして、今度は水着の私を犯して?」
「うん、いいよ。」という言葉に合わせて、肉棒もピクンと痙攣し、質問に答えた。
(今年は生涯忘れられない夏になる)
早く夏休みになってほしいと願う舞であった。
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