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マッチングアプリ

心も解して中も解しましょう

「どこか痛いの?」

洗面所から出て来た私を見て、彼が不思議そうに首を傾げて見てきた。

どうやら私が腰を押さえて出てきた姿を見たようだ。

最近妙に体のあちこちが凝っているような気がして、癖で腰を自然と押さえてしまっていたらしい。

ベッドに寝そべる彼の隣に座り込んで、腰を擦る。

「夜の仕事だって教えたじゃない?ずっと座りっぱなしでね。お客さんとお酒を飲み続けてるんだけど…最近なんだか腰に負担が掛かってるみたいで少し痛いのよ」

「それは辛そうだね。少し解してあげようか?これでも一応整体師だしさ」

そう言って私の腰を優しく撫でてくれる彼に、藁にもすがる思いで頼んだ。

毎日仕事はあるものの、最近は太客なども来てくれていたこともあって、長時間席に座ったまま相手をすることが多かった。

そのせいか、腰は最近になって立ち上がる時などにも響くようになって、少しだけ不便な思いをしていた。

手とり足とり介抱してあげようかと下心で言ってくれるお客さんもいたが、そんな人達に頼めるはずがない。

皆がそれぞれ恋人のように思ってくれている分、お客一人だけに頼んで、個人的にマッサージなんてして貰うと流石に波乱が起きてしまう。

それにお客として来て貰っている分、そんな間柄にはなりたくなかったのだ。

困ってはいたが、それを頼る程の仲ではなかった。

けれど、それでも出会いだけは個人的に欲しかった為、お客以外と知り合う為に、アプリを始めて早数ヶ月前。

彼が整体師であることを知ったのは、数回体を重ねてから徐々に心を開き始めてからだった。

体の関係を持って二週間に一回程度ホテルで落ち合う約束をしていた時に、整体師であることを知った。

肩こりが酷かったこともあって何度か解して貰ったこともあったし、彼なら安心して任せられると思った。

「じゃあ、そこのベッドに寝そべってよ。すぐに終わらせるからさ」

そう言って彼の指示通りに、ベッドへと寝そべる格好をした。

彼は腕まくりをして、指を解すように伸ばしたりを繰り返し、私の傍に近付いて首から背中に掛けて優しく揉んでくれた。

流石整体師というべきか。
優しく解されていく背中は、徐々に血行が良くなってきたらしく、ほんのり温かいような気がした。

そのまま軽く首から背中に掛けて解されていき、徐々に腰まで手を滑らせて、次に腰を解すように施術される。

時折凝りに凝っているのか、ゴリゴリと嫌な音が聞こえてくるが、血行が良くなったせいか背中や腰がむず痒くなっていく。

「ふふ…くすぐったい」

「血行が良くなっている証拠だよ。でも、結構凝ってるね。ガチガチだよ」

困ったように笑って、ゴリゴリと私の背中や腰を解してくれる彼の手付きに、時折甘い声が零れてしまう。

今日はセックスをする為だけに落ち合った為、ホテルに入ってすぐにシャワーに入り、入念に中も綺麗に解していた。

そのせいか腰を揉まれる度に甘い痺れが下腹部に走り、ビクビクと僅かに震えてしまう。

そんな手付きなどしていないのに彼に腰を揉み込まれてしまうと、やけに体は反応してしまい、どことなく恥ずかしさが込み上がる。

ゴリゴリと尾てい骨なども解された瞬間、膣内をきゅうっと締め付けるような甘い痺れが走り、ベッドシーツに顔を埋めて漏れそうになった喘ぎ声を押さえ込んだ。

「どこか痛かった?それとも…感じちゃった?」

グリッと腰のツボを押された瞬間、ビリリッと甘い痺れが下腹部に走り、甘い声が漏れてしまった。

施術をして貰っているはずなのに、彼の手付きが徐々に快感を与えてくるものに変わる。

腰を押していた手が徐々に、臀部の割れ目をなぞり、スカートを捲り上げられる。

ショーツが顕になり、ズリっと臀部の割れ目を指でなぞられ、ビクリと体が跳ね上がる。

「ちょっとッ…やめ、てよ…ッ」

「ごめんごめん、つい出来心でね。だけどさ、体も解れてきたことだし…中も気持ち良くなってきたんじゃないの?」

ズリっと更に強く臀部の割れ目を指で擦られ、そのまま前側まで指を滑らせ、2本の指が膣の割れ目をなぞりだした。

何度もゆったりとした動作で前後に擦られ、徐々に膣内から愛液が滲み出す感覚を感じる。

ゾワゾワとした快感が足先にまで走り、思わず足を閉じて抵抗した。

「こ、こんなの頼んでないわよ…ッ」

「そうだね、頼まれてないけど…なんだかモジモジしてたからさ。弄って欲しいのかなって思ってね?」

意地の悪い言い方をしながら、ショーツを脱がされ床に放り投げられた。

分かっているのなら次にして欲しいことぐらい分かるはずだろうに。

チュッと足に軽いキスをされてすぐ、膣の割れ目を前後に擦られ、徐々に秘豆まで指が這わされ、グリッと秘豆を掠める。

あまりの突然の快感に、腰をビクンと揺らしてしまい、後ろから楽しげに笑う声が聞こえてくる。

「いじわる、しないでよ…分かってる癖に」

「ごめんね、つい可愛くてさ。じゃあ、そろそろ要望に応えてあげるとするかな」

少し弾んだ声で私の体を今度は仰向けにして、私の顔の前に足を跨ぎ出した。

突然のことに理解が出来ずにいると、足を少し開いてすぐに生ぬるい感触を膣に感じた。

「ひゃうッ…!?」

ヌルヌルとして熱いねっとりした感触に、それが彼の舌だと気付いた。

何の躊躇いもなくジュルジュルと吸い上げられ、腰がガクガクと震え出す。

すると困ったような声が、股下から聞こえてくる。

「ねえ、君も俺のこと気持ち良くして。俺も君のこと気持ち良くしてあげるからさ」

ねっとりと何度も秘豆や、膣の入口を吸い上げられて、悲鳴じみた喘ぎ声が小さく漏れる。

感じたことのない感触と、トプと膣内に注がれる熱い液体の感触を感じ小さく身震いをした。

グイグイと液体を膣内に押し込まれるように弄られ、それが彼の唾液だと気付いた。

ひぐ、と小さく漏れてしまう喘ぎ声を抑えながら、震える指先で彼のスラックスをパンツごと慣れない手付きで下ろす。

ブルンと飛び出た陰茎は既に臨戦態勢で、先走りを滴らせて、ビクッと僅かに震えていた。

ビクビクと何度も脈打って震える陰茎に手を添えて、先端から根元まで血管に沿って舌を這わせた。

その瞬間、押し殺したような声が聞こえてきた。

「…ッそうそう…君なら俺の弱い所知ってるでしょ?」

何もかも分かったような口ぶりで彼に言われ、いつも弄っている弱い箇所に舌を這わせた。

血管に沿って舌を這わせて何度も吸い付いていると、ビクンと大きく脈打ち、一回り大きく膨張した。

徐々に膣に吹き掛かる彼の吐息も熱くなってくる。

それでもやられっぱなしは嫌だと言わんばかりに、ジュルッと強めに秘豆を吸い上げられた。

「んぐぅぅッ!?」

突然の強い刺激に、腰がビクビクと震えてしまい彼に秘豆を押し付ける形で、腰が浮いてしまう。

それでも、彼は秘豆だけを吸い続けてジュポジュポと口を離したり、吸い付いたりを繰り返す。

まるでスポイトで弄られているような感覚に、腰が徐々に激しく痙攣し、悲鳴じみた喘ぎ声を漏らして絶頂を迎えた。

「ひ、ッぐ…う、ぅッ…!」

「あーあ…こんなにべっとり濡らしちゃって…我慢できなかった?それともいつもとはしないことされて、感じすぎちゃった?」

息を整える暇もないまま、更に激しく吸い付かれ、断続的に腰が痙攣し続ける。

体を駆け抜ける快感に、頭がついてこなくて、視界に涙が滲み出す。

トロトロと膣内から愛液が溢れ出す感覚を感じるも、すぐに彼の咥内に吸い上げられてしまう。

まるで飲み物を飲むかのように、ジュルッと強く吸いつかれてしまえば、何度も体が快感を拾って身震いした。

その動作に意識を持っていかれながらも、彼に言われた通りに彼の弱点である先走りの流れる先端に吸い付いて、グリグリと尿道を弄る。

その瞬間、股下から呻き声が聞こえ、びゅるッと少量の先走りが垂れ流れる。

陰茎の先端と私の口から糸が引いて、すぐに途切れた。

跨っていた体を起こして、熱を孕んだ目がこちらをジッと見つめてきたかと思えば、覆い被さってきた。

小さく熱い息を吐いて、少し長めの前髪を横に流しながら、私を見下ろす目に思わず息を飲んだ。

そのまま両足を簡単に一纏めにされ、私の顔の前まで一気に持ち上げられて、腰が少しばかり浮いてしまう。

そんなことも彼は気にした様子はなく、そのままマングリ返しのような体勢をされ、腹部に圧迫感が走る。

濡れている箇所や、ふっくらと勃起した秘豆も全て彼に丸見えとなる形にされた。

恥ずかしさで顔に熱が籠る。
ふう、と軽く息を吹き掛けられてしまうと、流石にヒクヒクと膣内が快感を拾って収縮してしまう。

トロトロと愛液が期待を乗せて溢れ出し、彼が嬉しそうに目を細めて、ジッとその光景を見つめていた。

「あーあ…体の凝りを解しただけなのに、こんなに感じちゃって…可愛い」

もう我慢できないと言わんばかりに、鼻息を荒くした彼が、膣の割れ目をなぞりながら、先端から流れ出す先走りを塗り込むように、前後に腰を動かした。

そして、張り詰めた息を吐き出して、陰茎の根元を掴んで、目標を定めると一気に陰茎を膣内に打ち付けた。

ゴリッと最奥を一気に突き上げられて、腰がガクガクと震えて、膣内が激しく痙攣して絶頂してしまった。

挿入されただけで達してしまった自分が情けなくて、顔を手で覆うと困ったような含んだ笑い声が聞こえてくる。

「顔見せて…ッ、隠さないでずっと…ッ」

チュッと手の甲にキスをされつつ、ゆったりと腰を打ち付け始める。

肉壁を抉るように、初めから速度を上げて突き上げられて、反射的に背を仰け反らせてしまう。

強い快感が体のあちこちを駆け抜けていき、目の前でチカチカと火花が散るようだった。

腰を打ち付けられる度に、愛液と先走りが混ざるような粘着質な音が聞こえ始めて、耳を塞ぎたくなる。

「う、ぐぅぅッ!んあ、ぁッ、や、ぁッ!もっと、おく、までほしぃッ…!」

「オネダリ上手だね…ッは…もっと可愛い顔見せて…ッ」

息を乱しながらも、熱い眼差しで私を見つめてくる彼の、腰を打ち付ける速度が早くなる。

グポッと子宮口を突き上げたかと思えば、すぐに浅い所まで一気に引き抜かれ、背を仰け反らさずにはいられなかった。

は、は、と浅い呼吸を吐きながら、ガッシリと腰を掴んだかと思えば、打ち付ける速度が早まり、ビクンと陰茎が脈打ったのを感じた。

首をさらけ出し、は、と張り詰めた呼吸を吐き出して、バチュバチュと突き上げてくる彼の首に腕を回して引き寄せた。

ビクビクと震える腰とビクンと大きく陰茎が大きく脈打った直後。

ビュルルっと激しく中に吐き出され、脱力した彼が私の上に身を預けてくる。

まだまだ吐き出され続ける精液は火傷しそうな程熱くて、そろそろ抜いて欲しいとさえ思った。

しかし彼は止まる所か、またゆったりと精液を吐き出し続けながら、動きを再開する。

「ん、あぁッ!?や、だッ、ぁぁッ、」

「うんうん、もっと気持ち良くしようね…中ももっとしっかり解してあげるから…覚悟してね」

うっとりした顔で、私を見下ろす彼は額にキスをして、止まっていた動きを再開するかのように、ゆったりと腰を打ち付けてくる。

もういらないと弱々しく呟いても、にんまりと笑みを見せるだけで、どうやら最初から体を解すことよりも、中を解すことを考えていたらしい。

まんまと騙された自分に、情けなさを感じつつも、与えられる快感に堕ちていくのだった。

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Akari

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