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BL

僕たちの初恋

俺は大和屋傑(やまとやすぐる)。高校3年。大学受験を控えており、教室で居残り勉強をしている。他にも、数名のクラスメイトがいる。

「おーい、傑!課題終わった?」

俺に話しかけてきたのは高坂真太郎(たかさかしんたろう)。俺の幼馴染で、一緒に課題をやっている。実は俺は、密かに真太郎に思いを寄せているのだ。

俺は見た目でいうと、身長も高くてガタイの良い男らしいタイプで、真太郎は優等生で華奢な、今でいうジェンダーレス男子のような中性的な見た目だ。

性格でいうと俺は剣道部で体育会系、勉強は苦手。真太郎は勉強が得意だけど、手芸部で運動は苦手という真反対の2人だ。

「真太郎!まだ終わってないんだよー。助けて!」と俺は慌てて真太郎の肩に腕を置きながら嘆いた。

「仕方ないな。俺が手伝ってやるよ。どれどれ?」

距離が近いな…と思いつつも、真太郎は課題に目をやった。

「この問2が分からなくなっちゃった。」

俺の課題を見ていたはずの真太郎は、気付いたら俺の顔を見ていた。

「ん?どうした?真太郎。」

そのまま俺の顎をつかみ、口づけをしたのだった。数名のクラスメイトは、俺たちの事には目もくれず集中して勉強していたので、気付いていないようだ。

「ッ…!真太郎?!」

真太郎はニヤリと笑いながら、俺の顔を見ていた。いつもは中性的で可愛らしい男子って感じで優しいのに、Sっぽい表情が珍しくて、じっと見てしまう。

「ちょっ…待って!人がいるからさ…」

「俺、前から傑のこと好きだから。」

真太郎は突然俺に告白をしてきた。驚きで頭が真っ白になった。

今までずっと、真太郎のことが好きだったから、嬉しくて今にも泣きそうだ…。

「みんなに見られたかもよ…どうしよう。」

俺は焦りと喜びとが複雑に絡み合って、どうしようもなく混乱していた。

「わかった。じゃあ階段で話そう?」

真太郎はそう言うと、急ぎ足で俺の手を引いて階段へと向かった。この教室は3階で、4階は踊り場になっていて屋上へと繋がっている。

「傑、突然ごめん。どうしても気持ちが抑えきれなくって。」

真太郎は恥ずかしそうにしながら、そういった。しかし、その言葉には迷いはなさそうだった。

「…うん。大丈夫だけど…びっくりしたぁ…。俺も好きだったから。」

真っ白な頭をフル回転させながら、ちゃんと気持ちを伝えることが出来た。目は潤んでいるかもしれない。

「う、嬉しい。信じられないや。」

真太郎は真っ赤になって恥ずかしがっている。とても嬉しそうな表情で、こっちまで嬉しくなってくる。

「俺、傑と恋愛関係になりたい。意味わかる?」

「うん…分かる。俺もだよ。」

そう言って真太郎は、俺の手を引いて4階の踊り場へと向かった。そこは教室からも離れた場所だから、少しだけ安堵してしまうが、踊り場なので音は響く。

真太郎は俺の初恋の人で、今もずっと密かに思っている。まさかここで両思いになるとは思いもしなかった。まるで、夢を見ているみたいだ。

「俺さ、傑とエッチしたい。」

真太郎は俺にまたキスをした。ずっと俺の妄想で行なっていた事が、現実に起きている。信じられないくらい幸せだ。

今度はディープキス。

クチュ…クチュ…チュッ…

教室にキスの音が響いて脳内に響く。ドキドキが止まらない。すごく興奮して、真太郎を求めてしまう。

「でも、ここではダメ…誰か来たら…んっ」

言葉を止めるようにしてキスをされた。

気持ち良すぎて、人の目はどうでもよくなってくる。

初めてのキスでいつ誰が来るか分からない場所でする事も、特別な背徳感を感じるのかもしれない。

「真太郎…気持ち良い…」

俺はいつもよりも素直で大胆になる。

真太郎は俺の制服のボタンに手をやり、脱がしてきた。いつもより強引でセクシーな姿に、心臓がドキドキしてうるさいくらいだ。

制服を脱がされるという非日常的なことに加え、真太郎とこんなことをしてるのも内緒の時間のようで、エロさを増していると思う。

ブレザーを脱がされ、ネクタイもほどかれる。ネクタイがヒュルヒュルと音を立てて落ちていく。ワイシャツも脱がされる。ボタンを急いでとる姿は、飢えた獣のようでかなりエロい。

「…傑の目、エロすぎ。そそられる。」

「そっちこそ。エロいよ。」

2人で確かめ合うように目を合わせて言葉を交わした。

真太郎はズボンも簡単に脱がせた。俺の性器がそそり立つのがはっきりと見えて恥ずかしい。

「もう準備万端じゃん。」

真太郎は俺のパンツ姿を見て冷たい笑顔で笑った。真太郎は服を脱がずに、俺ばかりが脱がされていて悔しい。

とうとうパンツも脱がされると、俺は全裸になった。舐めるように俺の事を見る真太郎の目は、獲物を捕える猛獣のようだ。

「あんまり見ないでよ。恥ずかしい。」

「可愛いよ。もっと見せて…」

俺の背後に近付いてから俺の性器に手を伸ばした。立ったまま性器を触られて、足がガクガクと震えてしまう。

「大丈夫。俺に体を預けて?」

俺は頷いて、快感に身を任せることにした。目を閉じて、真太郎の手の温もりを感じる。頭がふわふわとして声が漏れてしまう。

「…はぁ…ああ…」

真太郎の手のスピードが早くて、すぐに果ててしまいそうだ。

「真太郎…激し…んんん…」

恥ずかしい声が出てしまうが、そんな俺を嬉しそうに見た真太郎は、さらに手の動きを早める。

シュッシュッシュ…クチュ…クチュ…

性器を擦る音は大きくなり、大きな音にまた興奮してしまう。

「ン…ハァ…イきたい…イきたいい」

自分じゃないみたいに大胆になって、快感を求めている。真太郎の目を見て言うと、真太郎は床に俺を押し倒した。

真太郎はカチャカチャとベルトを外し、ジャーッという音を立て、ズボンのチャックを下ろした。

そこには、はち切れんばかりの大きな性器が現れて、見ているだけで興奮してどうしようもなくなる。

幼なじみでずっと仲の良い真太郎の、見たことの無い姿によりドキドキし、ときめいてしてしまう。

「…これ、傑のに入れて良い…大丈夫?」

遠慮がちに俺に問いかけているが、行動と言葉が噛み合っていない。

大きな性器を俺のアナルに押し当てられ、拒否出来るような状態ではなかった。

初めての経験に正直恐怖もあるけど、真太郎とひとつになれるならやってみたいと思った。

「…うん。良いよ…」

興奮と好奇心が相まって、自分から真太郎の性器を受け入れた。

ズブブ…ヌチュッ…

甘い音が響くと、本当にひとつになった事を実感した。

「…アッ…アアッ…傑…いい…」

真太郎は色っぽい声でそう言った。

もっと気持ち良くなって貰おうと腰を動かしてみる。しかし、どうやってやればいいかなんて、初めてだから分かるはずがない。それでも必死に動いてみる。

「エロすぎ…気持ち良いよ、傑…」

真太郎は俺の腰を持って、勢いよく腰を振る。獣のような姿と激しい快感に、頭がおかしくなりそうだ。アナルは全然痛くなくて、むしろ気持ち良く感じる。

「痛くない…大丈夫…?」

優しく心配しているが、激しさを増している。

「気持ちい…激し…」

俺を求めてくれることが嬉しくて、自分でも驚くくらい、どんどんエロい事を言ってしまう。

もっとして欲しい、真太郎を独り占めしたいという気持ちで溢れている。

まだこのまま一緒に居たい。両思いって気付いたけど、このエッチが終わって関係も終わるんじゃないかって、不安になる。

「傑…イきそう…」

「真太郎…ン…まだイかないで…」

声を殺しながら、快感に耐えている。

俺は真太郎の腰に、強引に足を回した。正常位の体制でホールドしている。所謂大好きホールドだ。

「…どうしたの…動けない…」

俺がイクのを阻止しているので、切なそうな表情をしている。

「このエッチが終わって関係が終わりになりたくない…恋人になりたい…」

確実に自分のものだけになって欲しい…なんていう独占欲で、頭がいっぱいになってしまう。

「え?もう付き合ってるんじゃないの?どういうこと?」

真太郎は不思議な顔をして問いかけてくる。

俺は付き合おうって言われてないから付き合っていないと思ってた。

「付き合おうって話してないもん…」

俺は余裕が無くて、ふと泣いてしまった。正常位の体制で泣いているのもかなりシュールだ。

「俺は傑と付き合いたい。好きなんだよ。」

真太郎は恥ずかしそうにしながら、まっすぐに俺の目を見てそう言った。

「…ありがとう。俺も大好きで、誰にも渡したくない…」

真太郎は獲物を得た目をして、腰に絡めていた足を持って、腰を動かし始めた。ラストスパートに向けてすごい速さで腰を振っている。

速くてすぐイきそうだ。気持ち良すぎて大きい声が出てしまう。

「アッアッ…イク…イクッ」

初めてアナルで果ててしまった。

ビクッビクッ…ビクンビクン…

俺は痙攣して、真太郎の性器を締め付けて射精を促した。

「…キッツ…傑…イク…」

真太郎は大量に精液を放ち、俺のアナルから溢れ出して、すごくエロくなっている。

「…沢山出たね…気持ちよかった…」

真太郎は目を逸らしながら、そう言った。

後片付けをしようと真太郎は性器を抜こうとしたが、俺がそれを阻止した。

「まだ繋がってたい。離れないで?」

「…俺も離れたくないけど、こんなエロい傑の姿を誰かに見られたくない。」

確かにここは家じゃないし学校だから、誰が来てもおかしくない。

「そうだね。着替えよっか。」

ポケットに入れていたティッシュで性器を拭いて綺麗にした。精液で汚れている床も、証拠を消すかのように綺麗に掃除した。

掃除を終えて手を繋ぎながら階段を降り、教室へと向かう。

さっきの事が嘘のように、教室には誰もいなくて静まり返っていた。

足音が響いたあとにガラガラとドアが開く音がした。

「あれー?まだお前ら居たの?」

担任の先生が来た。やっぱり着替えて正解だった。バレていないだろうか…。

「課題をやってて。まだ終わってなくて。」

真太郎がいつも通りのトーンでにこやかにそう言った。俺はなんとなく気まずくて、静かに頷いて返事をした。

「ほんとお前ら仲良いよな。課題はほどほどにもう帰ること!気をつけて帰りなよ!」

先生はそう言うと教室のドアを閉め、足早に職員室へと向かった。

早く帰りたい様子が伝わってきて、教室に長居してしまった事で見回りをしなければならない先生に対して、申し訳ない気持ちだ。

俺たちは学校でエッチなことをしてしまったし、正直勉強はあまり進まなかった。

でも、真太郎との関係が恋人になってとっても幸せだ。

「…勉強は家でやろう、これから俺の家で。親、家に居ないからさ。」

真太郎は照れて目を逸らしながら、俺を誘ってくれた。

これからまた家で、第2ラウンドが始まるかもしれないのだ。

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Akari

皆さま、読んでくださり、ありがとうございます!順次新作をお届けしますので楽しみにお待ちください! 【おすすめ掲載】 ・打ち上げ花火に照らされて(純愛) ・僕たちの初恋(BL) ・夏の暑さに酔いしれる(不倫)

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