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BL

兄の様に慕ってくる後輩に我慢の限界!可愛いあいつと一線を越えた放課後

昔から距離感がおかしいとは言われていた。性別はもちろん親密度も関係なくすぐに抱きつく。人の匂いを嗅いでいると落ち着くから、相手も正直いうと誰でもよかった。今までは。

「いち先輩〜迎えにきましたよお」

3年4組と書かれた教室の廊下から、一番後ろの席でリュックのジッパーを締めている先輩の名前を呼び、入っていく。他のクラスに入るなと注意されるが、帰り際だから先生も見逃してくれている。

「今日も早いな、かえでは」
「早く会いたかった〜1日頑張りました!」
「えらかったな」

程よく鍛えられた腕にぎゅっとしがみつくと、犬でも撫でるように髪の毛をわしゃわしゃされた。この瞬間に、1日の疲れは一気に吹っ飛んでしまう。

「今日はもう行きたい場所決めてるんです。一緒に行きますよね?」
「もちろん。行こっか」

いち先輩と出会ったのは料理部の部室前。どこに入るか迷ってぶらぶらしているところを、体験だけでもどうかと声をかけてくれた。僕よりもちょっと身長が高くて、校則が緩いこの高校では珍しくない明るめの茶髪。話を聞くうちにメインがお菓子作りだとわかり、すぐに入部を決めた。男のくせに甘党でお菓子作りが趣味だなんてと思われそうなのが嫌で、周りにはずっと話せなかったと伝えたら、先輩はさらっとこの後学校近くにできた新しいカフェでも行こうかと誘ってくれた。

先輩のこと、好きにならない理由が見当たらない。甘いものが好きだと初めて家族以外に言えたことはもちろん、話もおもしろくて細かな気遣いもしてくれる。先輩だからあまりひっつかないようにしようなんていう考えもすぐに吹っ飛んでしまい、今ではべたべたと触ってしまっている。

部活がない日はこうやって教室まで迎えに行って、気になる場所に一緒に足を運ぶのがお決まりになってきた。今日は近くにできたばかりのお店のクレープを食べて、それから映画を観て帰るつもりだ。

「あー美味しかった!ついてきてくれてありがとうございます」
「米粉が入ってるクレープとか珍しいよな」

バナナクレープを食べ終えてすぐ、一緒に映画館へ向かう。むぎゅ、と引っ付いても全然嫌がらない。僕のことペットかなんかだと思ってくれてるのかな。それならよかった。

「かえでは本当にくっつくの好きだよな」
「落ち着くんですよね。あと、匂い嗅ぐのも好きで」
「匂い?俺なんか匂う?」
「すっきりした柔軟剤の匂いがします」

そう言って肩のあたりの布を掴み、しゅ、と吸い込む。どこの店にでも売っているような柔軟剤に先輩の匂いが混ざっていて、嗅いでいるとすごく安心する。

「まあ……落ち着くなら、な」

先輩はこういうことをしても全然動じない。他の人はびっくりしたり、何してるのとか言ってきたりするけど、先輩はこういうことされるの慣れてるのかも。

映画館について、最近話題の映画のチケットを買って劇場に入る。内容はゆったりとしたラブストーリー。隣同士座って見る。このシチュエーションだけ見るとデートにきているみたい。そんな関係でもないのに。

隣から柔軟剤の匂いがする。手がすぐそこにある。そこに、少し伸ばしたら掴める位置に。

「ぁ……」

じんわり温かな体温が伝わってきて、我慢できず触れてしまったことに気がつく。ぴくりと先輩の身体が跳ねたのを感じる。そのまましゅるしゅると指を絡ませていく。もう触れてしまったのだから、どう繋いだって変わらない。指にぎゅっと力を込めると、先輩も力を込めてきた。予想外だったから、鼓動が速まっていくのを感じる。繋いでいない方の手までじわじわと熱くなっていく。

もう映画の内容なんて入ってこない。スクリーンではカップルが軽い口づけを交わしているけれど、いま僕たちがやっていることの方がきっと何倍もえっちだ。

エンドロールが流れ終え、明るくなりかけてからやっと手を離す。飲み物のゴミを捨てトイレに寄り、暗くなった中を歩いていく。

「……かえで、俺のこと」
「好きです」
「早」
「好きです。ずっと、出会った時からずっと好きです。気持ち悪かったらごめんなさい」
「待って完結しないで」

先輩があわあわしている。普段動じてるところとか見たことないから新鮮で面白い。

「俺も好きだよ。でもいつ言えばいいかわかんなくて」
「まあ、そうですよね。あと突然手繋いでびっくりしました?」

答えるより先に、先輩が僕の手を掴んだ。そのままさっきみたいに指を絡ませてくる。突然のことにさっきの先輩みたいに身体が跳ねてしまった。

「これが答え。嫌だったらこんなふうに繋がないから」
「先輩……好き……」

もう限界みたいな言葉しか出てこなくなってしまう。その日は手を繋いだまま、僕の家まで送ってくれた。

***

かえでのことが好きだと自覚したのはすごく早かったと思う。たぶん、出会って1週間もしない間。この高校では珍しく染めていない真っ黒な髪に、うさぎのようにくりっとかわいらしい目。かえではかわいい男の子をそのまま絵に描いたような、そんな顔をしている。

映画館で手を繋がれお互い好きだと告白し合った日から、俺は毎日のように男同士のセックスについて調べている。もう潤滑ゼリーもゴムも買ってきた。それなのに、タイミングだけが見つからない。見た目から勘違いされやすいが、俺は童貞だ。

「先輩、どうしました?」

部活が終わり全員帰ったのを見届けて、ふたりで後片付けをしている。後片付けは当番制で今日は俺なのに、かえでは残ってやってくれている。優しい奴だ。

「いや、なにも」
「ぼーっとしてたから、何考えてるのかなーって」

ああ昨日読んだエロ漫画、すごいかえでに似てる男の子が出てきたの思い出して興奮してるとか言えない。それに今日、無性にかえでがエロく見える。

洗い終えた食器を拭いてくれている姿、ケツはぷりっと上がっていて、揉み心地が良さそう。俺の目線に気がついたらしいかえでが、くるりと顔だけ向けてくる。

「どこ見てるんですか先輩」
「えっ」
「今おしり見てたでしょ?」
「み、見てた……」
「触っていいですよ?」

皿を拭き終えたかえでが、見せつけるようにケツを突き出してきた。そのまま手を伸ばして触る。服の上からでもわかるふにふにさに、思わず数回揉んでしまった。

「ん……触り方、えっちですね」
「……っ、誘ってんのか?」

ふざけた調子でしゃべってくるかえでに少し強めの口調で返す。すると急に小声になり、俺はその言葉で理性を崩壊させることになってしまった。

「隣の教室、空いてるらしいですよ」

***

授業変更で使わなかった体操服を敷き、かえでを押し倒す。服をはだけさせて乳首をぴちゅぴちゅと音を立てて舐めていく。

「せん、ぱ……がっつきすぎ……っ」
「こんなん我慢できるかよ。エロい身体しやがって」
「先輩、いつも冷静なのにい……」
「我慢してたんだよ必死に。突然襲われたらかえでびっくりするだろ」

片方の乳首を指でこりこりしながら、もう片方を強く吸っていく。どんどん熱を持って硬くなっていくところとか、なんかちんこみたいだな。

「ぼ、ぼくは……っ、いつされてもいいっ、て思ってたけど」
「その発言取り消すなよ」
「ぁあッそこで、しゃべんないれ……っ」
「呂律回ってなくてかわいいな」

ちゅぱちゅぱと音を立てて吸ううちに、自分のちんこがどんどん大きくなっていくのを感じる。乳首から手を離し、自分のちんこをシコろうとすると、かえでに止められた。

「僕が、気持ちよくしたい……っ」

俺が立ち膝になると、かえでがちんこに口を近づけてきた。

「汗臭くないか?」
「ん……この匂い……先輩の匂い、って感じ……わっ」

あまりにも嬉しいことを言われ、ちんこが震えてかえでの顔に当たってしまった。かえではそのまま口に含み、ちゅぶちゅぶと音を立てながら舐め始める。

「うっわ……やば……」

温かい口腔に包まれているだけでも気持ちがいいのに、舌の動きも巧妙でたまらない。動画やエロ漫画でしか見たことなかったフェラは、想像以上に気持ちがよくて目の前がちかちかしてくる。根元のあたりもぬるぬるの唾液を使って上下に刺激され、簡単に射精しそうになり慌てて口を離してもらった。離す時のちゅぱ、という音までえろくて仕方ない。

「ね……先輩」
「ん?」
「俺がほぐすの、みてて……」

そう言ってかえでは俺が近くに置いた潤滑ゼリーの封を開け、四つん這いになりぷつりとケツに指をつっこみ始めた。

「ん……はあ……っ、いつも……っ、こうやって、ほぐしてたからッ」

ケツを見せつけながらぐちゅぐちゅと俺のちんこを入れるための準備をしている。今まで俺も何度もかえでのエロい姿を思い浮かべてシコってきたが、現実の方がずっとエロい。もう我慢できそうにない。

「かえで、準備できたらすぐ入れていい?」
「ん……もう、大丈夫だからぁ……」

ぴちゅ、と指を抜き、かえでが両手をしっかりついたのを見て、ゴムを被せたばかりのちんこを入れていく。

「んあ……っちんぽ……おっきい……っ」

うっとりしたかえでの声に今度こそ我慢できず、奥まで入ったと同時に腰を打ちつけていく。

「はあ……はあ……」

自分が獣になってしまったかのような感覚に陥る。かえでのもちもちした白いケツを掴みながら打ち付けるたびに、なかがきゅんきゅんと精液を搾り取るかのような動きをしてきて、また目の前が星が飛んでいるかのようにちかちかしてくる。

「あっ、ああっ……ッ!」
「かえで……くそっ、気持ちよすぎるだろ……っ、こし、止まんねえ……」
「ぁあっ、あっ、も、ぼく出ちゃいそ……ぁああああン」

腰を振りながら同時にかえでのちんこも手で刺激してやると、より甘ったるい声を漏らしてくれる。

「も……出ちゃ……出ちゃう……っ」
「一緒にイこうか、かえで……」

びゅくびゅくと手にかえでの精液がかかってすぐ、俺もかえでのなかに欲をはきだした。

「はあ……あ……」

荒い息をはきながら膝から崩れ落ちそうになっているのを両手で抱え、唇を重ねる。

「ヤってるときの先輩雄の匂い、って感じしました」
「それは、よかった……のか?」
「すごく興奮した」
「ならよかった」
「ね、今度は僕の家で、じっくり時間かけて抱いてくださいね?」

そう言ってもう一度唇を押し付けてきた。次にセックスする時、俺の方がバテてしまいそうだな、なんて思いながら舌を絡ませた。

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Akari

皆さま、読んでくださり、ありがとうございます!順次新作をお届けしますので楽しみにお待ちください! 【おすすめ掲載】 ・打ち上げ花火に照らされて(純愛) ・僕たちの初恋(BL) ・夏の暑さに酔いしれる(不倫)

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