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不倫

浮気相手との甘い一時

「う…少し飲み過ぎたかな…」

「もう若くないんですから、お酒も程々にしないと。」

「はは、そうしなければねえ。でもお酒は好きだし、止めるのもなぁ。お前のような若さが恋しいよ。」

夫の隣で一気飲みをしたジョッキを置いて、お腹を擦る男性。

彼はいつも決まったように、毎週金曜日の夕方に、夫と職場から真っ直ぐに家に訪れる。

夫は自分と男性の分の酒を買ってくるだけで、ツマミの用意は全て私に丸投げ。

けれど、そんな夫と違って、男性はよく気のきく人で、いつも家にやって来る時に必ず私にも手土産を持ってきてくれる。

それはツマミの類だったり、駅前で有名な美味しいと評判のケーキだったり、少しお高そうな和菓子だったりと、様々だ。

男性が私に渡してくれる手土産は、どれも目を奪われる程綺麗で、美味しいものばかり。

いつもその優しさが嬉しくて、男性が家にやって来ることが、私の密かな楽しみになっていた。

ただ理由はそれだけではなかった…。

お腹を擦る男性の前に、用意をした水を置いてあげると、人の良さそうな笑みを見せて頭を下げてくれた。

「いつもありがとうね、奥さん。毎週家に来てごめんね。」

「いえいえ、そんなお気になさらず。夫の会社の上司さんなんですもの。おもてなしをするのは当たり前のことです。」

「そうそう、それにコイツ世話好きなんですよ。いつも俺の言う通りに動いてくれますし…それに下の世話も上手いんですよ。」

「ちょ、っとやめて…ッ…」

腕を引き寄せられて、彼に肩を抱かれてグッと強く胸を掴まれた。

優しさの欠片もない行為に胸の痛みを覚えて、彼の肩を少し強めに押した。そして、その場から逃げるように財布を手に持って家を出て行こうとした。

「す、少しツマミのアテの買い出しに行ってきますから…」

「なら、僕も行きましょう。女性の夜道は危ないですから。」

「ちょっと、コイツ一人で充分ですって。一緒に飲みましょうよ。」

ごねる夫の隣から立ち上がった男性は、ジャケットを羽織って、私の元へと駆け寄ってきた。

「お前な、女性をもう少し大事にしろって。そんなんじゃ奥さんに逃げられるぞ。」

「はは、そんなの有り得ないですって。コイツ俺にゾッコンなんですから。」

「…奥さんがそうだと良いんだけどな。」

お酒も入り、さも上機嫌に笑う夫を放って置き、彼は私の手を引いて、買い出しに付き合ってくれた。

既に日付は変わっていて、真っ暗の夜道は少し怖いぐらいだった。

私の隣を静かに歩く夫の上司。
本当は買い出しなんかじゃない。
夫を欺く為の口実に過ぎない。

人通りもなく真っ暗の中、コンビニを目指して歩いた。

しかし私の胸の中には、人通りの少ない恐怖心よりも、嬉しさの方が勝っていた。

街灯もなく辺りは真っ暗闇の中で、空き家が多い路地を歩いた途端。

グッと強く腕を引き寄せられて、空き家の外壁に押し付けられて、強く抱き締められた。

それに応えるように、私も男性の背中に腕を回した。

「一週間…会えないのは辛かった。」

「私も、です…一週間、あなたに会えなくて寂しくて…連絡の一つもくれないなんて…」

「ごめん、三日間の出張が長引いたんだ。仕事も忙しくて。連絡出来なくて本当にごめん。」

腰を引き寄せて、強く私のことを抱き締めてくれる彼の温もりに、嬉しさが込み上げる。

今までの寂しさを埋めるように、彼の背中に必死に腕を回して、逞しい胸に擦り寄った。

空き家ばかりで、人通りの少ないこの道では、誰の目にも触れることはない。

夫よりも身長が高く、少しふくよかな身体に触れる度に、安心感に包まれる。

夫の厳しい言葉や私を蔑むような言葉なんかじゃなくて、自分のことを心の底から愛してくれる優しさと、彼の温もりが、どれほど恋しかったことだろう。

「いいの…あなたが私に会いに来てくれるだけで…嬉しいから。」

恋しくて堪らなかった胸の寂しさを埋めるように、ジッと彼の少し垂れた目を見つめた。

既に熱を孕んでいる瞳は、私に視線を移してすぐに軽いキスをした。

夫よりも薄くて、お酒のせいで熱を帯びている唇は、火傷しそうな程熱い。

彼の唇の感触が恋しくて、ゆっくりと舌なめずりすると、静かな空間にコクっと息を飲んだ音が聞こえた。

頭一つ分程違う彼を見上げると、眉間を潜めて熱い息を吐いた彼。

ゆっくりと私の腰を引き寄せて、既に膨張し始めている熱を持った陰茎を布越しに押し付けてきたのだ。

肩に顔を埋められ、軽く首筋に歯を立てられた。

「は…年甲斐もなく君を求める僕を嫌いにならないで…もう我慢出来ないんだ。」

私よりも十五歳以上も年上の彼の可愛いお願いに、胸が締め付けられるように高鳴った。

彼の腕からすり抜けて、ゆっくりとしゃがみ込んで、ズボンのチャックを下ろす。

パンツの上からビクンと震えた陰茎を軽く揉み、そのままズルッとパンツを下ろした。

ビクンッと質量の増した陰茎がそそり立ち、今にも彼の下腹部にひっついてしまいそうだ。

トプッと透明な液体が先端から溢れてきて、濃厚な彼の匂いに包まれた陰茎に我慢なんて出来なかった。

大きく口を開いて、そそり立つ陰茎を口に頬張った。

「んぐッ…は、ぁ…そ、んなに欲しかった?俺のモノ…ああ、そんなに美味しそうに頬張って…」

口から出てこないようにすぼめたりして、ジュルジュルと前後に顔を動かし、彼の熱を求めた。

張り詰めた陰茎は、今にも暴発しそうな程パンパンに膨らんでいて、裏筋や血管などを舌先でクリッと弄ると、頭上からくぐもった声が聞こえてくる。

自分に興奮してくれているという喜びに口をすぼめながら何度も前後に顔を動かし、頬張れなかった根元を激しく手で、擦り上げた。

ジュポジュポと徐々に聞こえ始める粘着質な音と、張り詰めたような呼吸を吐き出す彼の低い声。

どれも興奮を高める材料でしかなくて、片手で強弱を付けながら根元を擦りつつ、トプトプと徐々に溢れ出してきた先走りを必死に舌で絡めて、喉に流し込んだ。

粘つく先走りが喉に引っかかる感触がたまらなく、絶えず先走りの溢れる先端を舌で絡め取り、喉に流し込んだ。

「は…ッぁ…むり、しないで…だしていいから…」

「ん、ぶ…ッ、だ、めッ…ぜんぶ…全部欲しい、の…ッ、んんぐッ…」

トプトプと溢れ続ける先走りを舌で絡め取りながら、徐々に前後に動かす頭を早めていく。

粘着質な音も大きく響き始めて、彼の腰も僅かに震え始める。

もっと欲しい。
そう願いを込めて、根元をキュッと掴んでみたり、クポクポと開閉を繰り返す尿道に、舌を突き入れたりを繰り返す。

たまらない彼の熱と、背中に駆け抜ける快感に、自分もスカートの中に手を入れて、空いている片手でショーツの上から前後に動かしてみた。

ショーツの上からでも自分がどれほど興奮しているか分かる程、しっかりと愛液の染み込んだショーツがぴったりと膣に張り付いているのが分かる。

「ん…ッぐ…ほら、口離してッ…でそう、だから…ッ」

張り詰めた息を吐き出しながら、私の髪に指を通して、撫でてくれる彼の手に擦り寄った。

しかし、彼の言葉に横に首を振って、更に激しく前後に頭を動かした。

ジュポジュポといやらしい水音が更に大きくなり、彼の腰もガクガクと震え始める。

トプトプと流れてくる先走りの量も増えて、飲み込めない体液が口の隙間から溢れ出てくる。

彼は少し戸惑うように私の頭を引き離そうとするも、しっかりと口をすぼめたことで、締め付けられた陰茎に、彼が切羽詰まったような声をあげた。

「こ、らッ…!はな、すんだ…ッだ、めだ…ッくそ…ぐ、ッ!」

ドプンッと大量の濃厚な精液が口内に吐き出され、あまりの量に飲み込めず、咳き込みながら口を離した。

トロトロと口から溢れ出す白濁とした精液は、首元や服を濡らしていき、スカートなどに掛かってしまった。

浅い呼吸を繰り返しながら、ガクガクと腰を震わせた彼の方から小さく舌打ちが聞こえてきて、グッと身体を軽々と持ち上げられたかと思えば、駅弁のようなスタイルで彼と向き合う形となってしまったのだ。

暗がりでも分かる彼の目は熱を孕み、今にも食べられてしまいそうな程、鋭いものに見えた。

「あーあ…こんなに汚して…本当に君は悪い子だね。興奮したんでしょ。こんなにエッチな液体ここから垂れ流しちゃって…可愛い…」

太ももを支えていた指がショーツを横にずらし、萎えることなくそそり立つ陰茎を、濡れそぼる膣に塗り付けた。

先走りか、愛液かも分からない体液同士がグチュグチュと音を立てて、お互いの性器を濡らしていく。

期待の高まる身体が徐々に火照り、無意識に浅い呼吸を繰り返し、ヒクヒクと膣の入口を収縮させてしまう。

そんないやらしい身体を晒している自分が恥ずかしくて、彼の首に必死に腕を回してしがみつく。

少しだけたるんでいる身体でも筋肉は衰えていないようで、私の目を見つめながら、舌なめずりをした直後…。

グポンッと支えていた手の力を抜かれ、一気に最奥まで陰茎が深々と挿入された。

「あ、ひいぃぃッ!?」

強い刺激が膣内に走り、ビクンビクンと陰茎を締め付けてしまい達してしまった。

久しぶりの彼とのセックスは、頭がクラクラしそうな程気持ち良くて、口元が無意識に緩んでしまう。

どうしようもない嬉しさと気持ち良さで頭が一杯になり、彼を激しく求めた。

「ひい、ぃんッ!あぁ、ぁ、んあぁッ!きて、ぇ、もっとほじ、ぃ…ッあ、ぁぁぁ!!」

「あ、はッ、…かわいい…ッたまらないなあ…あんな酷いこと言う男なんて、やめて…ぼくの…およめ、さんになってよ…幸せにするから、ね…?」

ガクガクと激しく揺さぶられ、根元までしっかりと収められた陰茎は、グポグポと最奥ばかりを突き上げられる。

耐えきれない喘ぎ声がひっきりなしに口から漏れて、目の前がチカチカと点滅してしまっている。

時折グリッと腰を動かされ、肉壁を刺激され、大きく仰け反っている。

夫のモノよりも長く太い陰茎に身体は何度も快感に喜び、膣内から愛液を溢れ出している。

ビチャビチャと愛液か先走りかも分からない体液が、地面を濡らす音が聞こえてきて、一気に恥ずかしさが湧き上がる。

三十路になっても、自分のことをここまで愛してくれるなら、いっそのことこの人のモノになりたい。

湧き上がる興奮に耐えられず、私も激しく腰を上下に動かし彼を求めた。

「あ、ぁッん!!や、やあぁッ、そこ、そこぉ、おぉんッ…!んひい、ぃぃッ!!」

「ああ、こんなにキュウキュウ締め付けて…可愛くて堪らない…もう、ぼくも…限界…だッ…は、ぁ…!」

ガクガクと揺さぶられる速度が上がり、ビクンと陰茎の質量が増してきた。

グポグポと聞こえてきた粘着質な音が更に大きくなり、ゴリッと強く子宮口を突き上げられた所で、自分も耐えきれずに達して、ビクビクと身体を震わせた。

その後に続くように、ビクンッと大きく震えた陰茎から、ビュクビュクと止めどなく精液が吐き出され、膣内を満たしていく。

逆流し始める精液が膣内から零れて、ボタボタと地面に水溜まりを作った。

お互いに荒い呼吸をして息を整えようとした所で、ゆったりとまた腰を揺さぶられ、その感触にさえ敏感な身体はまた熱を帯び始めた。

「や、やだッぁ…ッとまってぇ…」

「ごめ、んね…きみともっと…愛し合いたいんだよ…ッ…ぼくに、溺れて…もっと、ぼくだけを見て…愛してる…ッ」

囁かれる甘い言葉に下腹部がぎゅうっと疼き始めて、どうしようもない嬉しさが込み上がってくる。

彼の言葉に応えるように、首に腕を回して首筋や、頬にキスをして甘く囁いた。

「わた、しも…あいしてる…もっと…きもち良いこと…して…?」

何かが決壊するように、ヘラっと笑みが零れて、自分もゆったりと腰を動かして、彼の想いに応えたのだった。

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Akari

皆さま、読んでくださり、ありがとうございます!順次新作をお届けしますので楽しみにお待ちください! 【おすすめ掲載】 ・打ち上げ花火に照らされて(純愛) ・僕たちの初恋(BL) ・夏の暑さに酔いしれる(不倫)

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