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先生と秘密の定期検診
「今日はどうされましたか」
優しい声と穏やかな笑みの先生から、思わず目を逸らしてしまった。
高まる緊張感に、何を話そうとしていたかを忘れてしまいそうになる。
先生の方を直視できずに、モジモジと指を絡めては離してを繰り返す。
すると忙しない手に骨ばった手が重ねられて、先生の顔が目の前に広がる。
「落ち着いて。深呼吸から始めましょう。まず、どこが痛いかを教えてくれますか?」
優しい声色で、私の手を優しく包んでくれる大きな手。
たったそれだけの仕草で胸が高鳴り、首を横に振って大きな怪我ではないことを伝える。
彼はうんうんとゆっくりと私の話に耳を傾けて、真っ直ぐな目で私を見つめてくれた。
「そうですか。足首のどこを痛めたのか、詳しく教えて頂けますか?悪化したら大変なのでね」
優しい手つきで診察台を指差し、仰向けで横になるように言われる。
先生の言う通りに診察台に横になり、スカートを少し捲って、痛めた患部が先生に見えるようにした。
「こ、こが…痛くて…歩けるには歩けるんですけど…捻ってしまって…」
私の言葉に、良く言えましたとばかりに褒めてくれて、患部を優しく撫でたり、痣ができていないかなどを見てくれる。
先生がクンッと足首を軽く横に捻った瞬間、電気が走るような痺れを感じて、思わずひうと情けない声が漏れた。
そんな私に、先生は少し驚いた表情をしたが、すぐに申し訳なさそうな困った顔になり謝る。
「ああ、痛かったですよね。すみません、どうやら捻挫をしているようですね。先程のレントゲンを見た限りでは、やはり折れてもいません」
患部を撫でながら説明してくれた先生の言葉に胸を撫で下ろす。
するとふふ、と何かを思い出すように先生が楽しそうに笑い出した。
何がそんなにおかしいのか。
不思議そうに彼の方を見つめると、顔を逸らしながらすみませんと謝罪をされた。
「でも…スキップして…捻挫をしたというお話が何だかとても可愛らしくて…」
「そ、そこまで笑わなくても良いじゃないですか…!」
目尻に皺を浮かべて、子供っぽく笑う先生に拗ねるように文句を言った。
私だって大人になってからまさかそんな出来事で捻挫をするとは思わなかったのだ。
ただ知的好奇心が働いて、子供の時と同じくスキップはできるのだろうかと思い立ってのことだった。
それがまさか、あんなに派手に転んで、しかも散歩をしていた人にも見られるなんて。
挙句の果てには、捻挫をして立てなくなった所を、ここに勤める看護師に声を掛けられたのだ。
そしてまさか急にせよ、忙しい中で診察までしてくれるなんて。
心から感謝しかなかったが、自分がどれほど幼稚なことをして恥をかいたかを知る。
顔を真っ赤にして、彼に向かってそこまで笑わないで、と反論をした。
「それにしても、スキップだなんて…ふふ、はははッ」
「わ、笑わないで下さい!私だってこの年齢になってまさか転ぶなんて…自分の運動能力の低さに驚いたんですから!」
くく、と顔を逸らして笑い続ける先生に、恥ずかしさが込み上がり、拗ねるように止めて下さいと強めに伝えた。
一通りに笑った様子で、先生は薄らと目に涙を浮かべて、小さく息を吐いた。
「さあ、一通り笑わせて貰ったし、患部の治療を始めようか。ここに足を置いてくれるかい」
涙を拭いながらまた足に視線を戻し、包帯や湿布などを用意する。
膝に傷もできていたようで、そこも丁寧に手当てしてくれるらしい。
診察台に足を乗せて、膝上までスカートを捲りあげる。
数箇所傷ができているようで、薄らと血も滲んでいた。
治療道具を持って来た先生は、診察台に乗せた私の足に触れて、ピンセットとガーゼで消毒を始めた。
「少し深いかもね、染みるよ。痛かったら言って」
そう言って手際よく消毒液をガーゼに染み込ませて、傷のできてる膝に触れながらジワッと押し当てた。
地味に痛みを感じて、ビクンと体を震わせる。
するとすぐに先生が不安そうな顔をして、痛いかいと問い掛けてくれた。
痛くはないことを伝えたが、それよりもふくらはぎを掴む先生の手に意識がいってしまう。
何度も患部に押し当てられて、地味に痛さを感じつつも声を押し殺しながら、耐え続けた。
だが患部に石でもついていたようで、両手で足を包まれて、ググッと患部を押した手の感触に甘い声を漏らしてしまう。
はたっとこちらの声に気付いた先生が、上目遣いに私を見上げた。
「…痛かったかな」
「え、ち、がッ…そのッ、…」
顔から火が吹き出そうな程、恥ずかしさを感じて顔を逸らした。
本当はとある噂を思い出してしまったのだ。
ある程度の患部の手当が終わり、今度は足の手当に取り掛かろうとした時、彼が上体を起こしてふと耳元に顔を寄せてきた。
「…本当は感じちゃった?」
艶やかな低い声と、意地悪そうな先生の声に喉がコクッと鳴った。
首をフルフルと横に振って、違うと否定するもあの時確かに漏れてしまった喘ぎ声に、言い訳のしようがない。
私の反応を見て楽しんでいるのか、足首を持ち上げて湿布を貼り、包帯を巻こうとした時。
「さっきからずっと俺のこと見てるよね」
その言葉に大きく心臓が跳ねた。
整った顔立ちで、切れ長の目も魅力に溢れている。
体格の良さも白衣の上から分かる程で、そんな先生からあの噂が流れているのだと思うと意識せざるをえない。
手を止めて身を乗り出して、私のことをジッと見つめる先生に、思わず息を飲んだ。
「なら君もそっちを手当して欲しいのかな?」
したり顔で私のことを見つめてくる先生に、顔に熱が集中する。
掴んでいた足からゆっくりと手を滑らせて、スカートを押し上げながら、太ももの付け根まで指を這わせる。
抵抗すれば簡単なのに、彼の指を払い除けることができなかった。
徐々に太ももの付け根から、ショーツまで迫り上がり、軽く引っ張るようにショーツの隙間から指が侵入する。
「は、ッ…ぁ…んぅ…ッ」
零れる甘い声。僅かにビクビクと腰が震えて、微弱な快感を拾ってしまう。
そのままショーツの中に侵入してきた指が、淑やかに濡れる膣の入口に押し当てられた。
「ん…濡れてるね…ずっとこうしたかったの?それとも濡れやすいのかな?」
意地の悪い笑みを見せて、彼が私の顔を覗き込みながら、グニュッとしっとりと濡れている中に指を挿入する。
肉壁を押し上げて、腟内に入り込んでくる指。元彼や、自分が指を挿入する時とはまるで違うモノのように思えた。
何かを探るように蠢いたり、時折クンッと折り曲げられる感触に、痺れるような甘い快感が体を駆け巡る。
何かがおかしい。
体のあちこちが敏感になっているように、ビクビクと腰が震えて先生の腕を掴んだ。
「や、ッ、それ、ぇッ、な、んかッ…おかしい、ぃんッ…」
「ん?大丈夫、気持ち良いことだから。ほらどこが良いか俺に教えて?」
優しい声と共にぐちゅぐちゅと、抜き差しを始める指が上壁を激しく擦り、腰が上下に揺れてしまう。
何かがせり上がってくる感触。
ジュワッといつもよりも多く溢れ出す愛液の、粘着質な音が診察室に響きだす。
今までにない膣内の快感に、唇を噛み締めながらビクビクと体を痙攣させた瞬間。
ゴリュッと強く敏感な箇所を擦り上げられ、大きく背を仰け反らせて声にならない喘ぎ声を漏らして絶頂を迎えた。
ビクビクと痙攣する腰でも、絶頂を迎えても尚速度を落とすことなく抜き差しをされる。
「あ、ぁッ、ぁぁ!や、ぁあ、ッ!、それやだッぁぁあ!!」
「そうか、君はここが気持ちが良いんだね。ならもっと気持ち良くなろうね」
弱々しく掴んだ腕では止まるはずもなく、深々と埋まった指が速度を上げて、抜き差しし始める。
「ひぅ、ッうぅん!!や、ぁッ、やだぁッ!そ、こぉ、ぉんッ、むり、ぃ、いくッ、うぅッ、!!」
感じたことのない強い快感が体を駆け抜けていき、何度目か分からない絶頂を迎えた。
ビクビクと膣内が痙攣するのもお構い無しに、指が更に速度を早めて、膣内を激しく蹂躙する。
強く膣内を締め付けても指の動きが止まることはなく、何度も肉壁を抉りながら抜き差ししてくる。
首を激しく振り乱し、何度も体を捩りながら良いところから指を引き離そうとするも、がっしりと腰を掴まれてしまう。
激しい指の抜き差しに、徐々に息も絶え絶えになってきて、何度も腰をビクンと大きく揺らして何度も連続して絶頂を迎える。
過呼吸じみた呼吸を吐き続けながら、嫌々と首を振り乱し、目の前にチカチカと火花が飛び散り始めた時。
グポンッと勢いよく抜けた指に、背を仰け反らせて、飲み込めない唾液を零しながら絶頂した。
はひはひと息も絶え絶えになりながら、快感のせいでぼんやりとする頭の中で、一瞬の休憩に浸っていると。
「さあ、お待ちかねのモノだよ。たんと味わってね」
艶やかな声を診察室に響かせて、嬉しそうに勃起した陰茎を上下に数回擦り上げた先生の姿が目に入った。
あんなモノ入れられたら。
無意識に喉を鳴らして、ジワッと愛液が膣内から溢れだしたのを感じた瞬間。
先走りを先端に滲ませた陰茎が、無遠慮にみちみちと狭い肉壁を割り開く音が体中に響いた。
今まで感じたことのないずっしりとした質量に、目を強く閉じて先生の腕を強く掴んだ。
「ひぐぅッ、うぅぅ!!」
唇を噛み締めて、ガツガツと早急に膣内を突き上げられて、悲鳴に近い喘ぎ声が口から溢れる。
息も絶え絶えに、必死に腕を掴みながら体を駆け抜けていく快感に身悶える。
張り出たカリ首が膣内の肉ひだを抉りながら、何度も深い所を突き上げてきた。
腰を突き出して何度も激しく突き上げてくる先生の額には薄らと汗が滲んでいて、腰の動きも早まっていく。
「は、ぁッ…君の中…一番…好きだな…ッ、強く締め付けて…こんなに俺を求めてくれる…君は素直で可愛いね」
甘い言葉を囁かれてしまえば、嬉しくないはずがなかった。
彼の言葉に反応するように中を強く締め付けて、ビクンビクンと腰を震わせて絶頂する。
キュンキュンと強く膣内を締め付けても、中を突き上げる速度は止まらず、寧ろ更に増していった。
「やあ、ッぁぁ!も、ダメえぇッ、!いくぅ、ッ、いっちゃッ、のぉッ…!!な、かぁッ、ちょうだ、ッ、ほしぃ、ッ、んぁぁぁッ!?」
「おれも…ッ、だす、ね…だすから、ねッ…なかで…受け止めてッ…!」
張り詰めた息を吐き出し、陰茎が大きく脈打ち、私の腰を掴む彼の手に力が込められたその時。
ビュクビュクと勢いよく精液が最奥に吐き出された。
余韻に浸る暇もなく、ドクドクと中で脈打つ陰茎が硬度を失うことなく、また動き始める。
「まッ、まってぇ…ッ、す、こし、やすみたい…ッ」
「何言ってるんだい?まだまだこれからだよ。それに…俺の病院では定期検診も行ってるんだけど…どうだい?」
ガクガクと腰を揺さぶられながら、耳元で甘く囁かれる。
下腹部に指を這わされて、目を細めてうっとりとなぞられる。
先生の言葉にまだまだこの快感を味わっていたくなって、下腹部に這わされた手に、自分の手を重ねて舌なめずりした。
それが答えと受け取ったのか、先生は心底嬉しそうに笑みを見せて、また腰を激しく突き上げてくるのだった。
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