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純愛

あなたに芽生える恋心

「あれ、なんだよお前も抜け出したのかよ」

そう言って、私の横に面倒くさそうに座り始めた男を、ジトリと不満げに見つめた。

「何よ、そんなに嫌ならこっちこないでよ」

「何もそこまで言ってないだろ。いつもヘラヘラ笑ってる奴が、どうしてこんな所で一人で佇んでるんだろうって思っただけだ」

小さくため息を吐いて、頭を掻きながら雲一つ見えない夜空を見上げる。

いつもなら彼の言葉に、文句の一つや皮肉の一つでも言えただろう。

しかし、今日はとてもそんな気分にはなれなかったのだ。

楽しみにしていたし、彼の隣に座って今日こそは思いを伝えようとしていた矢先。

宴会と共に開催された結婚報告。
周囲は彼のことを大いに祝福していたが、私は到底そんな気分になれるはずはなかった。

大好きな彼の横にいたのは、今まで私の恋愛相談をしてくれていた同期だったからだ。

親身に私の話を聞いて告白の後押しだってしてくれていたはずなのに、彼女は何食わぬ顔で彼の隣に嬉しそうに立っていた。

同期には裏切られ、大好きな人までも奪われたこの気持ちは、ずっと落ち込んだままだろう。

小さくため息を吐きながら、コンビニで買った安い缶ビールを手に取って、グイッと一気に飲み干した。

それを横目に彼は気持ちの悪い物を見るような目で私を見ていることに気付いた。

「…何よ」

「いいや、大方好きな上司が結婚したことでショック受けてるんだろうなって思ってさ」

意地の悪そうな笑みを浮かべた彼に、むくれるように言葉を返そうとしたが、悲しさを抱えてしまった私には言葉など出てこなかった。

もう一度グイッと缶ビールを飲み干そうとした時、中は空っぽでそれ以外にお酒がないことに気付いた。

仕方なく自分の部屋に戻ろうと、重たい腰を上げた時。

グッと強く腕を掴まれ、そのまま彼は勢いよく立ち上がり、私の腕を引き寄せた。

お酒も入ってしまい、足がもつれて倒れそうになった所で、彼がしっかりと受け止めてくれた。

離してくれるだろうと思ったのも束の間のこと。

彼は私を離してくれる所か、姫抱きをしてそのままどこかへと向かって歩き出したのだ。

「ちょ、っと下ろしてよ…ッ!離して…ッ!」

「そんなに暇なら俺に一杯付き合えよ。どうせ部屋に戻って一人でやけ酒でもするんだろ?」

嫌味たらしく言われた言葉に、ムッとして彼の胸板をドンドンと叩いて抵抗してみる。

しかしお酒の入ってしまった体ではどうすることもできなかった。

そのまま連れて行かれたのは彼の部屋だった。

今回の慰安旅行では、各個室が与えられていた為、各々で部屋に泊まっていたのだ。

けれど男性陣の部屋と女性陣の部屋では階層も違う為、基本的に女性は男性陣の階には何か用事がない限り行ってはならないことがルールとなっていた。

だが、彼はそんなルールなどお構い無しに、私を部屋に連れ込んだのだ。

そのままベッドへと運ばれ、少し乱暴に降ろされた。

すっかり酔いが回った体では簡単に起き上がることも出来ず、柔らかなベッドに沈んだ瞬間に急に眠気が襲ってくる。

ウトウトとし始めた私に、彼が覆い被さってきた。

「なんだよ、眠たいのか?一杯付き合えって言っただろ」

不満げに私に問い掛けてくる彼の言葉をどこか上の空のように聞いていた。

何を言っているのかも理解できずに、ウトウトと眠りにつこうとした時に、痺れるような甘い快感が体に走った。

「…ッぁ…な、に…?」

ほわほわとする意識の中で、何が起きているのか理解しようとしたが、何も考えられない頭では甘い痺れだけで一杯になる。

熱い息を吐き、体の下腹部から感じる甘い痺れが徐々に強くなり、ビリリッと今度は電気が流れるような強い衝撃を感じ目を見開いた。

何が起きたの。
なんでこんなに腰がビクビクしちゃうの。

ガクガクと震える腰はすっかり浮き上がり、シーツをギュッと掴んで強い快感に身を委ねる。

は、と熱い吐息を吐き出しても、痺れるような快感の波が襲ってきて、ビクンと腰を大きく跳ねさせてしまう。

「は、ぁッ、んぁッ、うぅッ…」

「ほら、起きねえともっと凄いことしちまうけど良いのか?」

すりっと頬を優しく撫でられて、目の前に彼の顔が広がる。

いつも皮肉ばかりで、私のことを仕事ができないとバカにする。

一度は振った女なんかもう放って置いて次にいけばいいのに。

そう強く望んでも彼はあの告白以来、何事もなかったかのように私に優しくしてくれた。

早く別の女性と幸せになれればいいのに。

撫でられた頬が心地良くて、それに擦り寄るように頬を寄せた。

すると大きく震えて、撫でていた手の動きが止まる。

「…お前、もう知らないからな。後で文句なんて言うなよ」

はっきりとは聞き取れない音量に、耳を傾けるように首を傾げると、顔を顰めた彼と視線がぶつかる。

いつも私のことを優しくしてくれる彼を見つめて、口を小さく開けておずおずと舌を突き出して見せた。

「ちゅぅ…して…?」

強請るように彼に向かって舌を突き出すと、大きなため息を吐いた彼が顔を俯かせた。

私は何かまずいことでも言っただろうか。

そんな不安が押し寄せて、眉根を寄せて不安げに彼を見つめると、カリッと秘豆を優しく引っ掻かれた。

「あ、うぅッ、ぅぅ!?」

ホワホワとした心地良い快楽の波から突然引きずり下ろされ、強い衝撃が下腹部を駆け抜けてビクンビクンと腰を上下に震わせた。

敏感な箇所を何度もカリカリと引っ掻かれ、腰が激しく上下に揺れ動く。

ずっと引っ掻いて欲しいのに、何度もせき止められてしまい、ギリギリの所で絶頂を迎えることができなかった。

その時、今までの下腹部の違和感と甘い痺れの元凶が彼の指だと知った。

いつの間にか浴衣の前は左右にはだけており、ショーツは既に彼の手によって、ベッドに放り投げられていた。

「ッ、やぁッ、いけ、なぃッ…ぃ、きたッ…のぉ…ッ」

「足りない?それは大変だな。ならもう少し強めにやってみるか」

「ぇッ、ち、ちがッ…!」

聞き間違いをした声は少し楽しそうで、ならこうしようか、と呟かれた瞬間。

グリッと捻るように秘豆を摘まれ、声にならない声を上げてビクビクと腰を震わせて達した。

強い刺激に、何が起きたか理解できずに瞬きをしては、は、と短い呼吸を繰り返しても整わない。

とめどない愛液が膣内から溢れ出て、滑りが良くなったこともあってか、秘豆を摘みながら擦る速度が上がっていく。

クリクリと指先で弄ぶように弄られ、はぐと言葉にならない声を上げる。

「ふあ、ぁぁッ、んぁぁぁッ!!や、ぁッ、あぁッ!それ、やらぁッぁッ!!」

「嫌には見えないけどな。こんなに濡らして…クソ…本当、止めてって言っても止めないからな」

大きな舌打ちが聞こえてきたかと思えば、クリクリと激しく秘豆を指で擦られ、彼の指に秘豆を押し付けるように腰を揺らし、何度も上下に激しく痙攣した。

徐々にぷっくりと膨らんだ秘豆は、すっかり敏感な箇所が丸見えとなり、皮の向けた秘豆を更に強くコリコリとこねくり回された。

「あぐッ、ううぅん!!も、ぉッ、もぉッだめえぇッ!!いくいくッぅぅ!!」

ぷしっと、耐えきれないように痙攣する膣内から噴き出た愛液が、ボタボタと臀部まで滴ってくるのが分かる。

痙攣する腰と脱力する体に、過呼吸じみた息を吐き出しながら、酔いの覚め始めた頭に過ぎる恥ずかしさ。

シーツを強く握り締めていた手は真っ白で、血の気が失せていた。

は、は、と整わない呼吸を吐き出し続けながら、涙でグシャグシャの顔を手で覆った。

気づけば口からもトロトロと飲み込めなかった唾液が、いつしか溢れていたようだ。

するとバサッと何か布のような物が落ちる音が聞こえてきたと同時に、私の体が軽々と持ち上げられた。

そして四つん這いの格好をさせられ、腰だけを高く掲げられたのだ。

愛液をトロトロと垂れ流す膣や、ヒクヒクと収縮してしまう尻穴まで、彼に丸見えとなり一気に酔いが覚め始めた。

「やだッ、いやぁッ、!この、かっこッ、やだぁぁッ」

「俺しか見てないんだから良いだろ?ほら、しっかり足で踏ん張りな」

ペシペシと軽く臀部を叩かれた時、ヌルンとした滑り気のある硬いモノが膣に押し当てられた。

それが陰茎だと気づいたが、何でも良いから早く膣に挿入して欲しかった。

少し視線を下げると、トロトロとした粘着質な愛液が膣内から滴り落ちているのが見えて、あまりの恥ずかしさに目を強く瞑って見ないフリをする。

しかしそれが良くなかった。
キュッと目を瞑った瞬間に、肉壁をグニグニと掻き分けながら陰茎が挿入されたのだ。

ゴリゴリと体内から聞こえてくる音や、ヌチャヌチャと耳を済ませば聞こえてくる粘着質な卑猥な音。

高く上げていた腰はすっかり砕けてしまい、たった一回の挿入で、ガクンとシーツにへたり込んだ。

ベシャッとシーツにひれ伏す私に、彼はあーあ、と声を零しながらグイッと腰だけを持ち上げた。

浅い所までしか挿入されていなかった陰茎が、狭い肉壁を押し広げながら、ドンドン奥まで突き進んで来る感覚が伝わってくる。

「あぐッ、うぅぅんッ!やだやだやだぁッ、!!ふか、いのぉッ、ぉんッ、ぉぉッ!!」

「はは…そうかそうか。お前は一番奥が好きなんだな。なら要望に応えてあげなくちゃな」

項や背中に軽くキスをされると、余計に敏感になっている体は、たったそれだけの刺激さえも耐えられなくて、ひぐっと情けない声を漏らしてしまう。

シーツに顔を埋めて、ゴンゴンと子宮を押し上げてくる陰茎のせいで、体に快感が駆け抜けていく。

ぱちゅんぱちゅんと彼の睾丸が、臀部や膣に当たる度に、まるで秘豆ごと手で叩かれているような不思議な感覚を感じてビクンと背中を仰け反らした。

強すぎる快楽は、止まることを知らずに何度も押し寄せてくる。

「や、ぁッ、だめ、なのぉッ、んぉおッ!!い、ぐッ、!いっぢゃぅ、ッうぅぅ!!」

ガクガクと震える腰と、止まることのない突き上げに、必死にシーツに顔を埋める。

電気のような興奮が体を駆け抜けて、ビクビクと体を震わせて絶頂した。

ぷしぷしと勢いなく、膣内から溢れ出てくる愛液がまるで潮のように噴き出ていた。

気持ち良さが体を覆い尽くして、体を駆け抜けていく快楽の波は未だ引いてくれない。

ビクビクと痙攣する膣内が強く、未だ膣内に埋められた陰茎を締め付けてしまう。

腰を引き、ゆっくりと抜き取ろうとした所で、一気に引き戻されバチュンっと腰を強く打ち付けられた。

「んぁッ、ぁぁッ!!」

ずしりと体重を掛けて伸し掛って来る彼は、ふう、と私の耳に優しく息を吹き掛けて、更に腰を激しく突き上げだしたのだ。

ずっぽりと埋め込まれた陰茎が、すっかり根元まで収められており、先程よりも激しく脈打っていた。

「は、ッぁ…も、出る…でる…ッ!」

低い声が、時折上擦りながら聞こえたのがたまらなく可愛くて、私もゆったりと腰を動かした。

腰を掴む力が力強くなり、グポンッと強く腰を子宮口へと打ち付けた瞬間。

ビュルルッと吐き出された精液が腟内を満たしていくのが分かる。

ドプドプと吐き出された精液の感触が心地良くて、うっとりと目を細めて舌を突き出して笑みを浮かべた。

温かくて、体内に流れ込んでくる精液が子宮口に当たるのが堪らなかった。

ガクガクと震える体で、ゆっくりと体を起こして、彼の下腹部に手を伸ばした。

「ね、え…もう、一回したい…ねえ、おねがい…」

そう囁く私に、彼は嬉しそうに口端を上げてバチュンッと激しく腰を突き上げ始めた。

「お前の頼みならなんだって叶えてやるよ…だからさ、次は俺の願い叶えてくれよ」

俺の恋人になって、と囁かれた言葉にキュンキュンとどうしようもない嬉しさが込み上がり、膣内が更に濡れていく感触を感じた。

そして静かに彼の言葉に頷いたのを合図に、今度はお互いの顔を見ながら時間が許す限り情欲に溺れるのだった。

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ichigomilk

つたない文章ですが、みなさんの心に届きますように!どうぞよろしくお願いします!

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